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日本株

RSテクノ Research Memo(1):2020年後半は収益が一時的に落ち込むが、2021年以降は成長路線復帰へ


*15:41JST RSテクノ Research Memo(1):2020年後半は収益が一時的に落ち込むが、2021年以降は成長路線復帰へ
■要約

RS Technologies
3445は半導体の主要部材であるシリコンウェーハの再生加工を手掛ける企業である。国内と台湾に工場を持ち、メインサイズの12インチ(300mm)再生ウェーハでは世界シェア33%(同社推計)とトップに立っている。2018年からは中国でプライムウェーハの一貫製造事業にも進出し、再生加工と合わせた2本柱で成長を目指している。

1. 2020年12月期第2四半期累計業績は想定よりも需要が強く期初計画を上回る
2020年12月期第2四半期累計(2020年1月−6月)の連結業績は、売上高で前年同期比1.1%増の12,653百万円、営業利益で同6.3%減の2,580百万円となり、期初会社計画(売上高11,200百万円、営業利益1,400百万円)を上回って着地した。米中通商摩擦による景気減速及び新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響に鑑み、プライムシリコンウェーハ製造販売事業の業績低迷を想定していた。しかし、顧客側での在庫を積み増す動きを含む需要の増加が第2四半期まで続いたことを受け、想定ほど悪化しなかったこと、また、国内や台湾におけるウェーハ再生事業についても顧客の旺盛な需要を背景に設備投資による増産もあり、上振れ要因となった。

2. 中国新工場は1ヶ月遅れて2020年11月より本格稼働を開始
2020年12月期の業績は売上高で前期比4.1%減の23,500百万円、営業利益で同8.8%減の4,300百万円と期初計画(売上高22,700百万円、営業利益3,200百万円)から上方修正した。第2四半期までの上振れ分を加味した格好だ。半期ベースで見ると下期の売上高は期初計画の11,500百万円から今回、10,900百万円に引き下げているが、これは中国プライムウェーハ新工場の稼働開始時期が2020年11月からと当初計画より1ヶ月遅れることが影響する。為替前提レートは108円/ドルで変更はない。

3. 業績は2021年12月期以降、再成長局面へ
2021年12月期以降は国内及び台湾での12インチ再生ウェーハ並びに中国での8インチプライムウェーハの生産能力増強によって、業績は再度成長ステージに入るものと予想される。12インチ再生ウェーハについては、需要が旺盛な台湾工場の生産能力を1年前倒しで月産15万枚から17万枚に増強することを決定し、日本と合わせた生産能力は月産40万枚から44万枚に拡大する。また、中国の8インチプライムウェーハについては新設ラインの稼働により2021年末には月産7万枚から12万枚となる見通しだ。中国では半導体産業を国策として育成していく方針を打ち出しており、同社も12インチウェーハ再生及びプライムウェーハの事業を、国有企業である有研科技集団有限公司及び政府系投資ファンド等と合弁会社(同社の出資比率は19.99%)を設立して立ち上げる計画となっている。再生ウェーハについては第1期投資として38億円を徳州市の新工場に投下し、2022年度に月産5万枚の生産能力で稼働を開始予定だ。一方、プライムウェーハについては、2021年度までに50億円を投下し、北京工場に研究開発のためのテストライン(月産1万枚)を整備し、将来的に月産30万枚の量産体制を目指す。両事業合わせて、2022年度までに合計88億円の投資が必要となるが、同社はこのうち約10億円を出資する予定で、初期リスクを抑えながら事業を拡大する戦略だ。中期経営計画では2023年12月期に売上高で31,600百万円、営業利益で6,800百万円を目標に掲げており、徳州市の新工場が順調に立ち上がれば達成可能な水準であると弊社では見ている。

■Key Points
・2020年12月期第2四半期累計業績は、プライムウェーハ事業の落ち込みが想定より小さく、期初会社計画を上回る
・中国工場移転に伴い2020年12月期下半期は一時的に収益が落ち込む見通し
・中国プライムウェーハ市場で増産投資が活発化している影響で、2021年の業績見通しは従来目標からややスローダウンする可能性も

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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