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日本株

イグニス Research Memo(1):2020年9月期第3四半期の業績は増収、損失幅が縮小


*15:11JST イグニス Research Memo(1):2020年9月期第3四半期の業績は増収、損失幅が縮小
■要約

1. 事業概要
イグニス
3689は、スマートフォン向けアプリの企画・運営・販売等を主力としている。「世界にインパクトを与えなければ、気がすまない」という経営理念及び「次のあたりまえを創る。何度でも」というミッションの下、ゲーム及び非ゲームの領域で独自のポジショニングを確立。ロングセラーであった『ぼくとドラゴン』等の主力タイトルについては2020年3月2日に譲渡し、「ゲーム事業」は新規開発凍結中たが、恋愛・婚活マッチングサービス『with』を主力とする「マッチング事業」が大きく伸びており、収益の柱となっている。さらには、バーチャルライブアプリ『INSPIX LIVE』や所属タレント等の自社IPによる音楽ビジネスを展開する「エンターテック事業」も着実に実績を積み上げており、今後の方向性も見えてきた。

2. 2020年9月期第3四半期の業績
2020年9月期第3四半期の業績は、売上高が前年同期比4.0%増の4,224百万円、営業損失が32百万円(前年同期は723百万円の損失)と増収となり、損失幅が縮小した。引き続き『with』を主力とする「マッチング事業」の伸びが増収に大きく寄与したものの、2020年3月2日に「ゲーム事業」における主力タイトルを譲渡した影響により増収率は前年同期比4.0%増にとどまった。また、「エンターテック事業」も順調に伸びているが、新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)に伴うイベント中止や延期等により自社のIP展開においては当初見込んでいた成長スピードの実現が難しかったようだ。損益面でも、『with』(マッチング事業)の伸びが損益改善に寄与した一方、これまで利益貢献してきた『ぼくとドラゴン』(ゲーム事業)の譲渡や「エンターテック事業」への先行投資などにより黒字転換には至っていない。また、財務面では、2018年3月発行の第14回新株予約権(ドイツ銀行割当)の残存分が、2020年5月13日付ですべて行使され、約13億円の資金調達を実現。これに伴い「継続企業の前提に関する重要事象等」に関する注記(以下、GC注記)の記載が解消されている。

3. 2020年9月期業績予想
2020年9月期の売上高予想について同社は、当初予想の4,000百万円から上方修正したものの、前期比10.2%減の5,000百万円と見込んでいる。減収予想となっているのは、ゲーム主力タイトル(ゲーム事業)の譲渡が理由である。一方、利益予想は、「エンターテック事業」における今後の売上高や事業投資について不確定要素があるため、2020年9月期下期に関して当該事業の予想を織り込まない方針とされており、非公表としている。また、コロナ禍の影響については、「エンターテック事業」におけるIP展開で所属タレントのイベント中止や延期等が生じたほか、VR音楽ライブプラットフォーム運営の分野でも在宅勤務等による若干の生産性低下が懸念されるが、事業推進・業績全体への影響は軽微であると想定している。

4. 成長戦略
同社の成長戦略は、積み上げ型となる「マッチング事業」及び爆発力のある「エンターテック事業」のそれぞれに経営資源を集中することでバランスの良い事業ポートフォリオを構築し、成長及び拡大を目指す方向性である。特に、『INSPIX LIVE』の『INSPIX WORLD』への大型アップデートやVR音楽ライブの中国展開が、新たな市場の創出(開拓)という点において今後の成長性を大きく左右する可能性が高い。また、2020年9月26日と27日に開催した『INSPIX LIVE』によるVRライブ「初音ミク GALAXY LIVE 2020」の成功が、今後の事業拡大にどのように弾みを付けていくのかにも注目したい。

■Key Points
・2020年9月期第3四半期業績は増収および損失幅が縮小
・ ゲーム主力タイトルの譲渡による影響を受けたものの、引き続き好調な『with』(マッチング事業)が業績の伸びをカバー。2020年9月期の売上高予想として5,000百万円を見込んでいる
・財務面でも、第14回新株予約権の行使などにより約13億円の資金調達を実現し、GC注記の記載が解消
・積み上げ型となる「マッチング事業」及び爆発力のある「エンターテック事業」による事業ポートフォリオを構築し、成長及び拡大を目指す方向性

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)



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