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BS11 Research Memo(4):2020年8月期は計画を上回って着地。広告出稿を一層効率的かつ戦略的に実施


*15:44JST BS11 Research Memo(4):2020年8月期は計画を上回って着地。広告出稿を一層効率的かつ戦略的に実施
■業績の動向

日本BS放送
9414の2020年8月期連結業績は売上高11,394百万円(前期比9.6%減)、営業利益2,189百万円(同29.3%増)、経常利益2,195百万円(同29.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,490百万円(同28.6%増)だった。同社は2020年4月に発表した2020年8月第2四半期決算と併せ、コロナ禍の影響を考慮し通期業績予想を下方修正していた。売上高は広告主の広告宣伝費圧縮で減収となったがおおむね修正計画に沿った着地となった。一方で、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の各利益においては、下方修正前の期初計画を上回って着地している。コロナ禍の影響を受け、参加予定イベントの中止や新規番組制作が延期もしくは中止となったが、これによりコストの効率的使用がさらに推進され、併せて番組宣伝や局認知向上施策として全国紙・Web等の様々な媒体を活用した広告出稿を一層効率的かつ戦略的に実施したことにより、予想を上回る結果となっている。なお、下方修正時に営業利益を期初計画から24.8%下方修正(2,010百万円を1,510百万円へ)していた。

売上高については、広告媒体多様化による業界環境変化の影響に加えて、コロナ禍の影響により予定されていた新番組や特別番組(特番)の放送を見合わせる景況となった。このため、タイム収入、スポット収入の減収につながった。そのほか、製作委員会への出資による配当金収入、番組販売に伴う収入は、払込時期のずれにより未達となっている。利益面については、自社による良質な番組制作と人気番組の購入のバランスミックスが増益に寄与し、またコロナ禍における収録の見合わせ等で番組関連費用が前期より縮小した。さらに、広告宣伝の効率的な実施及び広告関連費用の減少により増益となっている。

2020年8月期における取り組みでは、2019年10月の番組改編において、学生アスリートに密着する自社制作番組『キラボシ!』、引き続き良質な外部リソースとの最適なミックスを推進した番組として、活躍中のタカラジェンヌをゲストに迎え映像やトークで綴る『TAKARAZUKA CAFE BREAK』、御利益が得られることで有名な神社を訪問し、その土地の歴史や特産品などを紹介する『ごりやくさん』(全国各地のテレビ局との共同制作)等の放送を開始した。また、放送局の枠を越えて協力関係にある世界最大級のドキュメンタリーチャンネル「ディスカバリーチャンネル」とは、「アニマルプラネット」が誇る豊富な作品群の中から、特に人気の作品を厳選して放送する『ディスカバリー傑作選』の放送枠を拡大している。

2020年4月の番組改編では、子供向けアニメ枠「キッズアニメ∞(むげんだい)」を新設したほか、世界119ヶ国で放送中の大人気アニメ『ミラキュラス レディバグ&シャノワール』の放送を開始した。また、新たにアイドル番組『虹のコンキスタドールが本気出しました!?』をキングレコード(株)との共同制作にて放送を開始したほか、アジアドラマ枠を拡大している。また、人気歌手が豪華ゲストとともにトークと歌を届ける『八代亜紀いい歌いい話』、人気声優を三代目MCに迎えた『アニゲー☆イレブン!』、アニメソング番組の『Anison Days』等の人気番組については内容をさらに充実させた。

さらに当期は特番として、『2019年度 全日本学生柔道体重別選手権大会』『BS11ソフトボール中継日本女子ソフトボールリーグ』の放送を行った。2年目となる『BS11cup 全日本eスポーツ学生選手権大会』は生放送しており、さらにBS11オンデマンドにて同時配信するなど、同社主催のeスポーツ大会は定着し始めている。ローカル局とのコラボレーションでは、『京都紅葉生中継2019~皇室ゆかりの秋を訪ねて~』『京都夜桜生中継2020~画家たちも愛した日本のこころ~』『生中継!京都五山送り火2020』を(株)KBS京都と共同制作し放送した。

2020年8月期第3四半期以降は、当初予定されていたイベント等の中止やロケ撮影の自粛により番組制作の一部が中止となったが、新たに寄席演芸を見て笑って自粛ムードを乗り切ろうというコンセプトで制作した寄席番組『柳家喬太郎の笑って免疫力UP!寄席』や、延期となった東京五輪を臨み、過去の番組映像や取材アーカイブを活用した『学生柔道10年の軌跡 大学対抗団体戦2009~2019』『上野由岐子 12年の軌跡~告白 知られざる葛藤と覚悟~』を制作、放送している。そのほか、アニメファンから根強い人気を誇る『ANIME+(プラス)』においては当初予定をしていた一部作品の放送延期が発生したが、製作委員会へ出資した『へやキャン△』『宝石商リチャード氏の謎鑑定』『ドロヘドロ』『プリンセスコネクト! Re:Dive』『魔王学院の不適合者』『放課後ていぼう日誌』等を放送しており、毎クール約40タイトルのアニメ関連番組を放送した。

(1) 2020年8月期売上高の状況
売上高の7割強を占めているタイム収入の売上高は、7,934百万円(前期比8.4%減)だった。前期より継続して広告媒体多様化による業界環境変化の影響を受けたが、計画値(7,930百万円)は0.1%超と達成した。

また、売上高の2割強を占めているスポット収入の売上高は、2,385百万円(同13.6%減)であり、計画値(2,488百万円)には4.1%の未達だった。主にテレビ通販業界の環境変化による減収に対し、効果的な広告宣伝の実施により媒体価値の向上を図り、新規クライアントの獲得に注力した。

その他の売上高は336百万円(同9.7%減)となり、計画値(282百万円)に対して19.1%超となった。これは製作委員会への配当金収入、番組販売に伴う収入の払込時期のずれによる影響である。ただし、2020年8月期第2四半期で修正したほど影響は軽微だったことになる。

(2) 費用の状況
同社はかねてより費用コントロールでは高い実績を示しており、売上高は修正予想に沿った形になるなかで、営業利益以下の各利益項目については修正前の期初予想を超過達成した。売上原価の一要素となる番組制作費は、新番組の延期、特番の制作中止のため前期比で17.9%減となった。番組購入費は、番組改編に伴う番組放送枠の見直し等により同33.1%減となり、両者を合わせた番組関連費用は同20.5%減となった。

販管費においては、成長戦略の一環として番組宣伝の強化や自社の認知度向上に取り組んでいるが、新聞(全国・地方)やWeb等の広告宣伝を効率的に実施している。その結果として広告宣伝費が前期比41.3%減となり、販管費全体を40.5%押し下げることとなった。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)



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