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CAICA Research Memo(10):「Zaif」グループとのシナジー創出等により成長加速を目指す


*15:30JST CAICA Research Memo(10):「Zaif」グループとのシナジー創出等により成長加速を目指す
■中期経営計画

1. 基本方針
CAICA
2315は、ライツ・オファリングにより調達した資金を原資として、3ヶ年の中期経営計画「IT金融の更なる深化に向けて」を策定した。新しい金融資産である暗号資産、普及拡大が間近に迫ったブロックチェーン、コロナ禍によりさらに加速するデジタル化を背景として、金融と社会が大きく変貌するパラダイムシフトに合致した企業を目指す。特に、戦略の軸は、業容拡大に向けて本格的に動き出した「Zaif」グループとの連携強化にある。暗号資産に関連した新商品の共同商品開発や約40万口座の顧客基盤を活用したマーケティングなど、シナジー創出のポテンンシャルは大きい。

2. グループ戦略
(1) ITサービス事業
自社製品(CAICAブランド)の販売を強化し、ソリューション型商品の比率を高める戦略である。特に、注力する暗号資産交換所パッケージシステム「crypto base C」をはじめ、ブロックチェーンコミュニケーションサービス「Gu-Gu(グーグー)」※、SI事業者向け業務効率化プラットフォーム、セキュリティコンサルティング・サービスなどの拡販に取り組む。また、2年目以降は、ブロックチェーンを活用した新サービスのリリースも予定している。

※テレワークにより不足している従業員間のコミュニケーションを活性化させるサービスで、2020年10月より販売を開始した。他サービスと連携することを想定し、セキュアに情報連携・共有が可能なブロックチェーン基盤を採用しており、ブロックチェーン上でトークンをやり取りすることでコミュニケーション活性化を実現する。


(2) 金融サービス事業
暗号資産CFDサービスの提供など、「Zaif」グループとの連携強化により同社ならではの暗号資産関連サービスの販売強化に取り組む。2年目以降は、暗号資産関連の新商品のリリースを予定している。

(3) M&A
M&Aによる規模拡大も視野に入れており、売上高10億円規模及び売上50百万円規模のベンチャー系企業を年間1社ずつ買収する計画である。エンジニアを抱えた企業や独自のパッケージソフトを有する企業などが対象となるようだ。

3. 数値目標
最終年度(2023年10月期)の目標については、売上高10,834百万円、営業利益1,401百万円、営業利益率12.9%を掲げており、売上高は100億円を突破する計画となっている。既述のとおり、2021年10月期に営業黒字化を実現したうえで、増収増益を継続することにより利益率の大幅な改善を見込んでいる。特に売上高については、「ITサービス事業」の着実な積み上げに加え、暗号資産関連商品等の販売拡大に伴う「金融サービス事業」の伸びとM&Aによる上乗せが増収に大きく寄与する想定となっている。また、利益面では、付加価値の高いサービスや商品の提供により、収益の底上げを図っていく方針である。

4. 2030年に向けた将来ビジョン
さらに2030年に向けた将来ビジョンも策定した。「デジタル金融の世界を切り拓く」をスローガンとして、「あらゆる事がデジタル化される未来。中央集権型から分散型(DeFi)へ、業界構造そのものが大きく変革していく金融。CAICAはその変革者になります。」を目指す姿に掲げ、2030年10月期の売上高500億円を目標としている。もっとも、金融とITをシームレスに統合したこれまでにないタイプの事業モデルの構築(金融プラットフォーム構想)に取り組む方向性に変化はない。すなわち、金融に暗号資産という新概念が登場し、パラダイムシフトの黎明期にあるなかで、新しいプレイヤーが垣根を越えて参入できるチャンスが広がっていることから、金融とITに高度に精通した同社ならではの新しい価値創造を実現していく考えである。中長期的には海外展開や社会インフラ関連ソリューションへの進出も視野に入れているようだ。

5. 弊社による注目点
営業損失を計上したものの、外部要因(デジタル化の進展や活況な暗号資産市場等)及び内部要因(大型の資金調達の実現や「Zaif」グループとのシナジー創出余地等)が整ってきたことから、本格的な成長に向けて転換期にあると弊社では捉えている。特に、デジタル通貨議論やDeFiの話題性など暗号資産市場は活況なことから、同社戦略領域の市場成長が期待できる。加えて、暗号資産やブロックチェーン技術のポテンシャルに対して注目が集まるなかで、他社に先駆けてブロックチェーン技術を活用したFinTech分野に注力し、高い信頼性やセキュリティ機能などが求められる暗号資産交換所システムで実績を積み上げてきた同社には、暗号資産ビジネスを展開するうえで大きなアドバンテージがあると見ている。また、金融とITをシームレスに統合した新しいタイプの事業モデルの構築(金融プラットフォーム構想)に取り組む方向性についても、現時点では未知数の部分があるものの、第一種金融商品取引業であるeワラント証券や暗号資産交換業者を自社グループ内に抱えるシステム開発会社という、他に例を見ないユニークな事業基盤を生かせるうえ、暗号資産ビジネスを展開するための差別化要因としても期待が持てる。当面の注目点としては、1)CFDや暗号資産に関わる革新的な商品の開発、2)独自の「暗号資産交換所システム」の拡販に向けた進捗、3)「Zaif」グループとのシナジー創出、4)M&Aを活用した事業基盤の強化、などがポイントになるだろう。また、長期的視点からは、金融プラットフォーム構想やステーブルコインの動きなど、ポテンシャルの大きな分野への展開にも注目したい。短期から中長期まで、デジタル化の潮流に合致した戦略を設定しており、今後の成長期待は大きい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)



《YM》

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