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GMOペパボ Research Memo(3):ホスティング事業とEC支援事業を両輪に成長(1)


*15:13JST GMOペパボ Research Memo(3):ホスティング事業とEC支援事業を両輪に成長(1)
■事業概要

1. 事業セグメント
GMOペパボ
3633が手掛ける事業は、レンタルサーバー「ロリポップ!」、ドメイン取得代行サービス「ムームードメイン」などのホスティング事業、ネットショップ作成サービス「カラーミーショップ」、オリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI」などのEC支援事業、ハンドメイドマーケット「minne」から成るハンドメイド事業、フリーランス向けファクタリングサービス「FREENANCE」の金融支援事業とその他の事業(ブログサービス「JUGEM」等)で構成されている。2020年12月期の事業セグメント別売上構成比は、ホスティング事業41.5%、EC支援事業37.0%、ハンドメイド事業18.1%、金融支援事業1.1%、その他2.3%となり、EC市場の拡大に伴いEC支援サービス及びハンドメイド事業の売上構成比率が55.0%と、創業来初めて50%を超えている。

(1) ホスティング事業
ホスティング事業は、Webサイトやホームページを開設するためのサーバーや各種機能、ドメイン等を提供し、各サービスの利用料を売上として計上するストック型のビジネスモデルとなる。主要サービスは以下のとおり。

a) ロリポップ!
「ロリポップ!」は、インターネット初心者からヘビーユーザーまで幅広い層をターゲットとしたレンタルサーバーサービスで、同事業セグメントの売上高の約4割、利益の約6割を占める主力サービスとなっている。ハードルの高かったホスティングサービスを月額100円※からという低価格帯で提供したことで、個人向けレンタルサーバー市場を開拓する先駆者となった。簡単にホームページを作成できる豊富なマニュアルやレスポンスの早いカスタマーサービスに加えて、ホームページ作成のために必要なソフトウェアや各種ASPサービスも提供する。足元は様々な料金プランやオプションサービスを提供することで、個人事業主から中小企業まで顧客対象を広げている。

※月額基本料金プラン(税抜き)は、エコノミー(100円)、ライト(250円~)、スタンダード(500円~)、ハイスピード(500円~)、エンタープライズ(2,000円~)の5プランを提供。


2018年4月に提供を開始した「ロリポップ!マネージドクラウド」は、独自開発したコンテナ型仮想化技術により、一時的なアクセス集中時でも高速かつ安定的な稼働を実現したサービスとなる。顧客ターゲットはWebサイトへのアクセスが集中し、閲覧不能となるリスクのあるユーザー(個人のクリエイターや中小企業等)で、料金プランは月額基本料金980円+従量課金制となっている。そのほか、高機能ホスティングサービス「heteml(ヘテムル)」(月額800円~)なども提供しており、これらを合わせた同社レンタルサーバーの2020年12月末の契約数は約45万件、国内シェアは約17%とトップシェア※となっている。

※「ロリポップ!」及び「ヘテムル」のユーザー数の合算数値。 「2021の日本でのウェブホスティングのマーケットシェア」 HostAdvice.com調べ(2021年2月時点)。


b) ムームードメイン
同事業セグメントの売上高の5割弱、利益の約2割を占めている「ムームードメイン」は、低価格のドメイン取得代行サービスで、ドメイン登録をオンライン上で簡単に行えることが特徴となっている。同サービスを2004年に開始して以降、個人によるドメイン取得が一気に広がり、2020年12月末の登録ドメイン数は120万件に達している。代行サービスのため利益率は他のサービスよりも相対的に低く、また、仕入コストの一部は為替変動の影響を受けるため、状況に応じて為替予約を行っている。

(2) EC支援事業
EC支援事業では、EC(電子商取引)の運営を支援するネットショップ作成サービス「カラーミーショップ」やオリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI」などを提供している。「カラーミーショップ」は月額固定利用料金が売上の大半を占めるストック型のビジネスモデルで、「SUZURI」は流通額に応じたフロー型のビジネスモデルとなっていることが特徴だ。サービスの概要は以下のとおり。

a) カラーミーショップ
EC支援事業セグメントの売上高の約4割、利益の7割弱を占める「カラーミーショップ」は、ネットショップの運営初心者でもブログを作成する感覚で簡単かつ低料金で開店できることが特徴となっており、2005年のサービス開始以降、契約件数は2020年12月末で4.1万件となっている。月額有料プランで提供するサービス※としては国内最大手となっており、個人商店から大規模販売店まで幅広いニーズに応える豊富な機能を備えているほか、デザインを細かくカスタマイズすることが可能なため、自己表現の場としても活用されている。売上高は月額利用料のほか流通額に応じた決済手数料に加えて、オプションとして別途アプリストアで提供している各種アプリを使用する場合はアプリ利用料が加算される格好となる。

※月額基本料金プランは、834円、3,000円、7,223円(いずれも税抜き)と3つのプランを用意している。


b) SUZURI(スズリ)
自身で制作したイラストや写真の画像をサイトにアップロードするだけで、Tシャツ、マグカップ、スマートフォンケースなど様々なオリジナルグッズを手軽に作成・販売できるサービスで、2014年4月よりサービス提供を開始した。初期投資や在庫管理などのリスクがなく、アイテムの作成から配送(製作及び配送は外部委託)までを「SUZURI」で一貫してサポートするため、安心して作品の販売や購入ができる。製作コストに一定利益を上乗せした額が同社の売上高(クリエイターの仕入価格)となり、クリエイターは仕入価格に自身の利益を上乗せして販売価格を自由に設定できる。同社の売上総利益率はアイテムによって異なるが、おおよそ40~60%の範囲で設定している。このため、同サービスは流通額にほぼ連動したフロー型のビジネスモデルとなっている。2020年に入って流通額の拡大により売上高も急成長しており、同事業セグメント売上高の5割弱、利益の2割強を占めるまでになっている。2020年12月末の累積会員数は70万人(うち、クリエイター数は約40万人)と利用者数も急速に増加している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)





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