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日本株

ポート Research Memo(3):2021年3月期第3四半期累計は先行投資で減益も主力3領域で成長基盤構築が進む


*15:03JST ポート Research Memo(3):2021年3月期第3四半期累計は先行投資で減益も主力3領域で成長基盤構築が進む
■業績動向

1. 2021年3月期第3四半期累計業績の概要
ポート
7047の2021年3月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が3,082百万円(前年同期比10.7%増)、EBITDAが291百万円(同43.0%減)、営業利益が119百万円(同72.8%減)、経常利益が137百万円(同68.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益が92百万円(同68.4%減)となった。季節要因により第4四半期(1月~3月)の収益計上割合が大きくなるなかで、各指標の第3四半期末時点での進捗率は、売上高が68~75%、各利益がそろって超過という好調な状況となった。なお、同社はM&Aを重要な経営方針の1つとして掲げており、のれん償却費の影響を考慮するため、EBITDAを重要指標としている。

就職領域においては、採用ニーズの回復及びオンライン就活への対応を背景に業績は第3四半期から前年同水準に回復している。積極的な投資を実施したことから事業利益率は低下しているものの、コンテンツ投資によって新卒会員数や新規顧客契約数が順調に増加しており、これらがともに今後の成長に寄与する見込みだ。

リフォーム領域においては、コロナ禍におけるリフォーム需要の増加や、対面型の営業自粛などによるネット申込の増加を受け、好調に推移した。コンテンツ投資、アカウント投資の体制構築が完了したことから、第4四半期(2021年1月~3月)より積極的な投資を開始する計画で、この点も今後の成長を支えると弊社では予想する。

カードローン領域においては、消費需要の回復などを背景にカードローン需要が増加した。第2四半期は戦略的広告投資により事業利益率が低下したものの、顧客予算を確保し、第3四半期ではマッチング効率の最適化により利益率が改善した。なお、第4四半期については、再度先行投資を実施する予定となっている。


レバレッジ活用で資本効率改善へ、事業見通しは良好のため、のれんの減損懸念は薄い

2. 財務状況と経営指標
2021年3月期第3四半期末の資産合計は前期末比2,187百万円増加の6,149百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では現金及び預金が147百万円増加した。固定資産ではのれんがM&Aを通じて2,152百万円増加した。負債は同2,083百万円増加の3,928百万円となった。増加の主な内訳は、社債600百万円増加、長期借入金649百万円増加などである。純資産合計は同105百万円増加の2,221百万円となった。

経営指標を見ると、流動負債の増加を背景に流動比率が同90.8ポイント低下の213.5%となったものの、依然として良好な水準を維持しており、短期的な財務懸念はないと弊社では見ている。また、自己資本比率は同17.2ポイント低下の36.1%となったが、背景にあるのはM&Aの際の借入金調達である。同社は、M&Aに関するリリース内でも積極的な負債活用を掲げていることから、方針通りの展開であると言える。レバレッジ活用に伴う資本効率の改善も想定していることから、収益性拡大という点でポジティブと弊社では見ている。

また、のれんが2,152百万円と、純資産の2,221百万円とほぼ同等の水準となっている。しかし、のれんが減損される可能性は低いと弊社では考える。1,350百万円分ののれんが関連するメディア「外壁塗装の窓口」は、足元でリフォーム需要が堅調に推移しているほか、申し込みのオンライン化を通じた利便性の向上もあって、事業展望は良好だ。加えて、売上高、利益ともに買収時の計画に対して上振れて進捗している。今後も同社独自のノウハウ適用による広告宣伝費の効率化が期待できることから、収益性・成長性の点で減損の可能性は低いと弊社では考えている。また、600百万円分ののれんが関連するメディア「就活会議」についても、若年人口は減少傾向にあるものの、大学進学率の増加によって進学者数は向こう20年横ばいを維持する可能性が高い。加えて、採用激化を受けて市場は拡大傾向にある。業績面でも、足元では市況感が戻るなか、事業利益ベースで計画以上に進捗している。そのほか、就活生の利用率の高さと、それを背景とした強固なユーザー基盤による収益の安定性を踏まえると、減損の兆候は薄いと弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 石津大希)



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