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日本株

大幸薬品 Research Memo(2):2021年12月期は新製品や業務用強化等で増収計画


*15:02JST 大幸薬品 Research Memo(2):2021年12月期は新製品や業務用強化等で増収計画
■今後の見通し

大幸薬品
4574の2021年12月期通期の業績予想は、売上高で22,000百万円、営業利益で4,500百万円、経常利益4,400百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で3,100百万円と好業績を予想する。前期(12ヶ月間に調整した参考数値)と比較すると、売上高で前期比1.9%増、営業利益で同27.4%減、経常利益で同26.1 %減、親会社株主に帰属する当期純利益で同24.7 %減と、売上高で前期並み、各利益で過去最高だった2020年12月期には及ばないものの歴代2位の高い水準を見込む。

医薬品事業の売上高予想は4,350百万円(前期参考値は4,337百万円)とほぼ同水準である。2020年12月期は、コロナ禍により2月以降から外食や旅行などで外出する機会が減り、止瀉薬を服用する機会が減ることにつながった。2021年12月期は、上期は引き続き厳しい状況が継続するも、下期以降は緩やかな回復を見込んでいる。

感染管理事業の売上高予想は前期比2.4%増の17,640百万円と微増を予想する。2020年12月期は、インフルエンザの流行が極端に少ない一方で、新型コロナウイルス感染症の流行による市場の急拡大という特殊要因があり、「クレベリン」関連製品の需要を大きく押し上げた。2021年12月期は、前期特殊要因の反動減(売上換算で約28億円)が想定されるものの、新製品の成長や業務用製品群の強化、海外事業の増加により増収を計画する。新製品で期待されるのは「ウイルスプロテクトマスク」(2020年11月発売)や、業務用では「クレベリン発生機エレクローラー」(2020年12月発売)、業務用「クレベリンpro」のブランドリニューアルなどが期待できる。また、海外感染管理事業では、主力の香港、台湾、中国市場での成長を見込むのに加え、トルコ、ロシア、インドなどでの販売が予定されており、グローバル展開の加速を目指す年になる。

利益に関しては、増収によるプラスはあるものの、粗利率の低下や販管費の増加により減益を見込んでいる。粗利率の低下は、京都工場の医薬品製造開始に伴う償却負担増やセールスミックスの影響が要因となる。販管費の増加は、販売促進費の増加や備蓄在庫費用の増加が想定される。

弊社としては、医薬品事業の売上高予想は外出が制限された前年並みであり、コロナ禍からの緩やかな回復が予想される進行期の計画としてはやや保守的であると考えている。感染管理事業に関しては、前年の市場拡大に伴い競合他社も増加したものの、反動減により淘汰が始まる年になると推察している。そのなかで「クレベリン」はブランド認知において圧倒的No.1の存在であり、ブランド傘下の品揃えも充実しており、シェア拡大が期待できる。また、前述の業務用や海外展開においては、営業体制が確立し、既に実績を積み重ねてきており、確実な成果が見込まれる。以上から、感染管理事業の業績予想は高い水準ではあるが、現実的であると弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)




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