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早稲アカ Research Memo(8):中期業績目標を上方修正、2024年3月期に過去最高業績を更新する見通し(2)


*15:08JST 早稲アカ Research Memo(8):中期業績目標を上方修正、2024年3月期に過去最高業績を更新する見通し(2)
■早稲田アカデミー
4718の今後の見通し

(4) 重点施策
中期経営計画における重点施策は以下の通り。

a) サービス品質向上による顧客満足度の向上
サービス品質の向上を図るために、人材育成の強化とICTを活用した新サービスの提供に取り組んでいく。このうち、人材育成については、人材開発担当部門を組織的に強化し、現在の研修育成制度の再構築を図り、より効果的に体系化していく予定である。教務技術を習得するための新人研修やオンラインによる教育研修(コロナ禍で導入して効果を確認)、教務能力の向上を図るための相互見学研修等を充実させていく。また、受付部門など付帯サービスにかかるスタッフや、管理職の研修プログラムなども強化していく方針で、全社員のスキルアップを図ることで、顧客満足の向上に取り組んでいく。

ICT活用による新サービスについては、生徒が活用する「早稲田アカデミーOnline」のマイページ機能の拡充を図り、きめ細かな情報をタイムリーに発信していくほか、自宅学習の効率化を促進するためのツールとなる「早稲田アカデミーEAST(Electronic Answer Sheet Transfer)」の機能強化を図る。なお、これらオンラインサービスについては、競合塾との差別化戦略となる付加サービスの位置づけであるため、無料で提供している。

b) コア事業強化による合格実績戦略の推進
中学受験については、教材とカリキュラムの改訂を進め、難関校から中堅校まで幅広くそれぞれの目標に応じた指導を充実させていくほか、難関校については志望校別コースをさらに充実、強化することで、合格実績No.1を目指していく。また、低学年向けに関しては、知育や語彙力をアップさせるための指導ノウハウを確立することで、生徒数の獲得をさらに強化し、低学年層からの生徒囲い込みに取り組んでいく。

高校受験については、首都圏の難関私国立高校受験における圧倒的な合格実績をさらに伸ばしていくほか、教務システムの調整を進めて、通常授業と志望校別コースのシナジーを高め、合格率のアップを目指す。また、首都圏の難関公立高校合格実績を伸ばすべく、専門コースを一部校舎で立ち上げ拡充していく予定となっている。

大学受験については、大学入試改革に即応できる体制を確立していくほか、東大、医学部、早慶上智大などの難関大学の合格を目指す成績上位の生徒を対象とした指導に特化していくことにしている。このため、小中学部との連携をさらに強化し、難関中学・高校に進学した塾生に大学受験部でも継続して通塾してもらう取り組みを推進していく。

個別指導に関しては、「早稲田アカデミー個別進学館」ブランドの展開をさらに加速して推進し、直営・FC含めて首都圏で100校体制を目指していく。そのため、研修育成制度を充実させ、授業サービスの品質向上を図り、難関校や難関大学の合格実績を伸ばして、個別指導でNo.1を目指していく。なお、「早稲田アカデミー個別進学館」は2021年3月末時点で52校あり、このうち同社直営校は28校となっている。今後も年間1~2校ペースで直営校を増やしていく予定となっている。

c) 教育サービス創出による新収益基盤の構築
新たな収益基盤を構築していくため、新規サービスの創出に取り組んでいく。具体的には、オンライン校の新規開設に加えて、海外事業や英語教育サービスを強化する。オンライン校については前述のとおり、2021年4月に開校し、順調な滑り出しを見せている。

海外事業については、子会社にて英国と米国に1校ずつ校舎を展開しているほか、学研スタディエ及びその子会社と2019年8月に業務提携契約を結び、アジア市場で早稲田アカデミーブランドの展開を行っている。現在、シンガポールで2校、ベトナムで2校、台湾で1校の提携校が運営されている。同社は一定のロイヤリティ収入を得て、教務サービスの提供、帰国後の生徒の受入れを行うなど協業体制を構築している。学研グループでは海外での教育サービス拡大を志向しており、今後も海外における早稲田アカデミーブランドの拡大が期待される。

英語教育サービスでは、2017年にスタートした小中学生を対象とした多読英語教室「English ENGINE」を年間1教室ペースで拡大していくほか、2020年6月より公立中学校進学予定の小学5・6年生と中学生の受講生を対象に開始したオンライン英語講座「Online English Education」の拡充を進めていく予定だ。

d) 永続的な成長を実現できる体制の構築
今後も永続的な成長を実現できる体制を構築するため、経営基盤の強化を図る。具体的には、ICTの利活用(RPAの拡充等)を推進し、管理部門の業務を省力化して収益構造の強化につなげていくほか、働きがいのある職場環境を整備し、全社員がモチベーション高く日々の業務に臨めるようにしていく。

また、企業価値の向上に向けては、合格実績戦略に高いシナジーが期待できる分野への投資を積極的に検討していくほか、新規成長領域への戦略的な投資を継続していく。また、国際社会や地域社会で大いに活躍できる若者やSDGsの担い手となるような若者を卒塾生から多く輩出することで、早稲田アカデミーブランドの価値向上につなげていく。

e) グループ戦略
医歯薬系大学受験に特化した専門予備校「野田クルゼ」については、医学部志望者の数が減少傾向にあるなど全体の市場環境が厳しいなかで、現役高校生の獲得を強化し、また、合格実績戦略により合格実績数や合格率を高めていくことで生徒数を増やし、業績の拡大を図っていく。また、「水戸アカデミー」については、エリア内難関校である県立水戸第一高等学校の合格実績でNo.1を目指し、集学舎が運営する「QUARD」については、エリア内難関校となる県立千葉高等学校の合格実績No.1を目指し、同社との連携を一層強化していくことで、業績を拡大していく戦略だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



《AS》

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