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エバラ食品工業 Research Memo(1):営業利益28億円を目指す「Unique 2023」の第2フェーズ始まる


*15:31JST エバラ食品工業 Research Memo(1):営業利益28億円を目指す「Unique 2023」の第2フェーズ始まる
■要約

1. ニッチ&トップポジション
エバラ食品工業
2819は『黄金の味』など調味料を製造販売する食品メーカーである。主力は家庭用調味料で、『黄金の味』をはじめ『焼肉のたれ』『すき焼のたれ』『浅漬けの素』など同社商品は高い認知度を誇る。同社自ら調味料市場を作り出し、テレビCMなどで魅力を訴求して育てる、そうした積み重ねが同社の強みであるブランド力につながっている。このため、市場はニッチだがトップシェアを誇る商品群が多い。また、業務用商品で主に外食産業向けにたれやスープなど多品目を製造販売するほか、物流や広告、人材派遣も行っている。同社の事業内容は食品事業、物流事業、その他事業の3セグメントに分けられる。2021年3月期の売上高構成比は、食品事業84.6%(家庭用商品71.6%、業務用商品13.0%)、物流事業12.2%、その他事業3.2%となっている。

2. 2021年3月期は家庭用商品が好調で増収大幅増益となった
2021年3月期の業績は、売上高51,334百万円(前期比0.2%増)、営業利益3,627百万円(同57.0%増)となり、上場来最高益を達成した。新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)は食事のシーンにも影響を与え、巣ごもり需要が追い風となった内食、休業や営業時間短縮が逆風となった外食と好対照だった。同社は、中期経営計画「Unique 2023」で進めているサプライチェーンの強化や高付加価値化を背景に、家庭用商品の露出を強化し安定供給に努めた。なかでも、『プチッと鍋』を中心に年間定番化が進んだ鍋物調味料は大幅に売上高を伸ばすことができた。一方、取引先である外食企業低迷の影響を受けた業務用商品は苦戦した。利益面では、家庭用商品が伸びたことによるミックス変化などにより売上総利益率が改善、コロナ禍対策で試食販売費など未使用となった販管費も多く、大幅増益につながった。

3. 2022年3月期はやや保守的な減収減益予想
同社は2022年3月期業績見通しを、売上高41,340百万円、営業利益1,781百万円と減収減益を見込んでいる。減収は「新収益認識基準」適用の影響が大きく、実質は6%減収の見込みである。これは、『黄金の味』やポーション調味料など価値提案型商品の販売活動を継続する方針だが、コロナ禍が引き続き環境に影響を及ぼすことを前提に、巣ごもり需要の反動や競合企業の攻勢をやや保守的に想定しているからである。利益面では、価格競争激化による採算低下を見込むほか、試食販売費など前期未使用となった費用を一定程度予算計上したため、大幅減益見込みとなった。しかし、ポーション調味料の利用シーンの拡大、販促施策によるファンの増加、保守的な売上に対して販管費を一定数で見込んでいることから、利益的にもやや保守的な見通しになったと思われる。

4. 中期経営計画「Unique 2023」第2フェーズがスタート
2024年3月期を最終年度とする5ヶ年中期経営計画「Unique 2023 ~エバラらしさの追究~」における第2フェーズの1年目がスタートした。第1フェーズに引き続きコア事業による収益強化と戦略事業の基盤確立を通じて、基幹商品の強化や新価値の創造により企業成長を目指す。具体的にはコア事業で、『黄金の味』やポーション調味料の販売規模を拡大するとともにブランド価値を高める。一方、生活者の価値観や環境に寄り添った商品・サービスの開発も進める。戦略事業では、外部環境変化に対応した収益モデルを構築させるため、市場変化に応じた商品の選択と集中、そして販路の拡大を図る。国内外のR&D・生産管理の体制整備を通じて事業基盤の強化も進める。これらにより、同社は2024年3月期に営業利益28億円、海外売上高20億円、ROE6%の達成を目指す。

■Key Points
・『黄金の味』などで有名な調味料メーカー。ニッチ&トップと強いブランド力が特徴
・2022年3月期はコロナ禍大幅増益の反動を見込むが、やや保守的な印象
・中期経営計画の第2フェーズがスタート、2024年3月期営業利益28億円を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)





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