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橋本総業HD Research Memo(4):企業理念は、環境設備商品の流通とサービスを通じて、快適な暮らしを提供する


*15:24JST 橋本総業HD Research Memo(4):企業理念は、環境設備商品の流通とサービスを通じて、快適な暮らしを提供する
■中期の取り組み

1. 企業理念とビジョン
橋本総業ホールディングス
7570は「環境設備商品の流通とサービスを通じて、快適な暮らしを提供する」という企業理念のもと、すべてのステークホルダーの期待に応え、社会に貢献することを目指している。また、「設備のベストコーディネーター」「流通としてベストパートナー」「会社としてベストカンパニー」という「3つのベスト」を追求することで「企業価値を上げて、7つのステークホルダーに貢献する」ことをビジョンとしている。具体的には、商品を直接手にする施主や工事店には「設備のベストコーディネーター」として、会員専用Webサイト「OPS」やネットカタログ「e-設備NET/PRO」を通じて、最適に組み合わされた商品を提案している。また、仕入先や販売先とは「流通としてベストパートナー」として、購買代理機能や販売代理機能を発揮することで共存共栄を図っている。さらに、株主に対しては1株当たり当期純利益を増加させることで株価や配当を充実させ、社員に対しては各人の働きがいやキャリアアップなど職場環境を拡充し、社会に対しては環境課題などに取り組むことで、社会に役立つ「会社としてベストカンパニー」を目指している。

7つの分野「コロナ対策」「環境・エネルギー」「中古住宅流通・リフォーム」「健康・快適」「安全・安心」「地域活性化」「IT技術の活用」を見据えたみらい商材を確保し、企業理念とビジョンを実現するための中期的な取り組みが、成長戦略としての「3つのフル」、ネットワーク戦略としての「みらい活動」、生産性向上のための「進化活動」、社会と共生するための「ESG活動」である。この中期的な取り組みに向けて、毎期策定しているものが「10の基本方針」という短期施策である。これらは、業界の中でも同社だけが行っている独自性の強い取り組みであることから、差別化の源泉にもなっている。


どこでも、何でも、どんなことでも対応する「3つのフル」

2. 「3つのフル」
中期の取り組みのうち、「3つのフル」は「フルカバー」「フルライン」「フル機能」のことで、どこでも、何でも、どんなことでも対応するという同社の意思表示である。そして、「3つのフル」を追求することで成長し、ステークホルダーと共に栄えようという考えである。「フルカバー」は、既述のとおり、県別営業体制によってそれぞれの建築需要に対応することで、日本全国どこでも対応可能となることを目指している。「フルライン」は、設備関連資材であれば何でもワンストップで対応することができることを指している。管材以外の土木、建材、電材、工具など新規分野にも積極的に対応する方針である。「フル機能」は、どんなことにでも対応するということで、「対応、価格、在庫、配送、販促、研修、情報」の基本7機能、「事前の引合、受注、照会、当日の納入、施工、加工、事後のアフターメンテナンス、点検、取替」の工程9機能、「物流、施工、情報、システム、業務、サポート、教育、人材、金融」のソリューション9機能を継続的に強化する方針である。


「みらい活動」は業界最大かつ最良のネットワーク

3. 「みらい活動」
同社のバリューチェーン作りを「みらい活動」と言い、業界最大かつ最良のネットワークの構築を進めている。「みらい活動」では、販売店、仕入先、工事店の各会員と同社が「4位1体」となって県別(支店別)に「みらい会」を展開しており、「みらい会」の会員相互の商売の場である「みらい市」を開催することで、会員に対していつでも、どこでも、何でもサービスする「みらいサービス」を提供している。

(1) 「みらい会」
「みらい会」は、研修やイベントを通じて会員の要望に応える会である。全国20地区それぞれにあり、販売店500社(967事業所)、仕入先メーカー155社(744事業所)、建設みらい会74社、金融会員27社、そして同社の各支店で構成されている。研修会は例年4回以上開催され、参加者は互いに情報を持ち寄り、商材や経営などのノウハウの取得に取り組んでいる。また、メーカーから販売先への情報伝達だけでなく、販売先からメーカーへのフィードバックも多く、仕入先にとっても非常に有用な会と言える。

(2) 「みらい市」
「みらい市」は業界最大級の展示会イベントで、メーカーの展示だけでなく、「みらい会」会員相互の販促の場にもなっている。2021年3月期も、各地で開催された「みらい市」は盛況だったようだが、最大規模となる「東京みらい市」及び「みらい会」総会は、コロナ禍により中止とした。なお、2019年度に開催された「東京みらい市」の実績としては、メーカー400社以上が出展、来場者数は15,000人を超える大規模なイベントとなった。ほかに、メーカーのショールームを使った「ショールームみらい市」や、ネット上で「みらい市」を体験できる「東京WEBみらい市」も開催している。一方、リアルのみらい市と並行して、コロナ禍の外出自粛に対応したハイブリッド型の「東京WEBみらい市」を充実・強化しており、リアルとオンラインのいずれにおいても参加することができるようにした。加えて、発注についてもリアルとオンラインで対応できるようハイブリッド化した。リアルを好む参加者がいる一方で、オンラインによる利便性向上を歓迎する参加者も多い。なお、2022年3月期の「みらい市」は、2021年9月の九州を皮切りに、東京(全国合同「みらい会」総会と「東京みらい市」)、中四国、東北で開催される予定である。

(3) 「みらいサービス」
「みらいサービス」は、販促、支援、研修、ITといった商売や経営に役立つサービスとして、幅広く取引先に浸透している。販促ツールとしては、社名入りの総合管材百科(カタログ)である「みらい百科」、市況や経済、商品の最新情報を毎月届ける「月刊みらい」などがある。研修は、毎月本社などで開催する経営幹部セミナー「橋本学校」、各地で開催するセミナーや講演会、商品研修などである。ITサービスとしては、「OPS」の運営やDocu Worksによるペーパーレス化など業務効率化に役立つツールを提供している。ほかにも重要テーマ別分科会や製販懇談会、工場研修などのサービスがあるが、サービス別に別会社化して運営している点に特徴がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)



《YM》

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