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IXナレッジ Research Memo(6):2021年3月期は、事業基盤強化及び販管費抑制により2ケタ営業増益で着地


*15:36JST IXナレッジ Research Memo(6):2021年3月期は、事業基盤強化及び販管費抑制により2ケタ営業増益で着地
■業績動向

1. 2021年3月期業績の概要
アイエックス・ナレッジ
9753の2021年3月期の業績は、売上高が前期比1.0%減の17,289百万円、営業利益が同10.7%増の868百万円、経常利益が同11.6%増の923百万円、当期純利益が同16.5%増の630百万円となった。

売上高では、車載組込みシステム開発が堅調に推移したことに加え、地方銀行や総合物流企業、化学メーカー、化粧品メーカーにおけるシステム開発案件などの受注が拡大した。また、運用設計や基盤構築案件も拡大した。しかしながら、前期の大手通信事業者向けのシステム検証大型プロジェクト収束の影響を補うまでには至らず、全体として微減収となった。なお、コロナ禍の影響により一部のプロジェクトで延期などが発生したが、業績への影響は軽微だった。

売上高の微減により売上総利益も前期比0.6%減となったが、売上総利益率は前期と変わらず18.6%であった。販管費は同4.2%減少し、販管費率も同0.5ポイント低下した。販管費に関しては、社内業務のデジタル化推進が増加要因となったものの、在宅勤務の推進による通勤費減少、採用・教育のオンライン化、コロナ禍による交際費抑制などの影響が大きく、販管費全体として減少した。


自己資本比率は52.2%と安全性が高く堅実な財務体質。ROE12.0%と経営効率も優良

2. 財務状態
2021年3月期末における総資産は10,649百万円となり、前期末比891百万円増加した。そのうち流動資産は同540百万円増加したが、これは、現金及び預金が同543百万円増加したことが主な要因である。固定資産は同350百万円増加したが、投資その他の資産が同246百万円増加したことが主な要因である。

負債合計は前期末比281百万円増の5,093百万円となった。そのうち流動負債は同281百万円増加したが、これは未払法人税等の増加同86百万円や買掛金の増加同80百万円が主な要因である。固定負債の変化は小さかった。

純資産合計は前期末比610百万円増の5,555百万円となった。これは、利益剰余金の増加同481百万円、その他有価証券評価差額金の増加同129百万円が主な要因である。

流動比率は291.8%と短期の安全性の目安となる200%を大きく上回る。また、自己資本比率は52.2%であり、中長期の安全性も高い。これらの結果から、全体として健全な財務体質を維持していると言える。


2022年3月期は増収増益予想。車載組込みシステム開発案件、第三者検証サービス案件、クラウド化案件などで受注拡大を目指す

3. 2022年3月期見通し
2022年3月期の業績見通しについては、売上高で前期比7.7%増の18,616百万円、営業利益で同3.6%増の900百万円、経常利益で同2.4%増の945百万円、当期純利益で同0.9%増の635百万円と増収増益を見込んでいる。

受注環境については、コロナ禍がもたらした急激な社会変化に対応して、企業は働き方改革や競争力強化に向けたビジネス変革への取り組みを引き続き進めていくことが予想され、それを支えるIT投資は堅調に推移すると見込まれている。2021年6月中旬時点で緊急事態宣言下の地域もあるものの、経済全体の波乱要因にはなっていない。システム開発に関しては、既に受注している案件をこなしつつ、新規案件の獲得及び既存案件の拡大に力を入れる。特に、既存事業では車載組込みシステム開発案件、第三者検証サービス案件、運用設計や基盤構築案件などの受注拡大を目指す。新規ではクラウド化案件(オンプレミスからクラウドへの移行や統合など)の受注拡大を目指す。人員の補強が鍵となるが、定期的な新卒採用(毎年70名から80名前後)に加え、3年前から開始した中途採用も軌道に乗り、パートナーとの連携も強化されており、機会を逃さない体制は整っている。

営業利益は前期比3.6%増、営業利益率で4.8%(同0.2ポイント低下)を見込む。売上総利益は同8.8%増、売上総利益率18.8%(同0.2ポイント増)と堅調に増加する見込みだ。販管費は同10.7%増、販管費率14.0%(同0.4ポイント増)と、前期の反動もあり増加する予想だ。前期に減少した通勤費・出張費・交際費などが増加し、教育への投資も強化する計画だ。弊社では、同社の顧客ポートフォリオが多様であり既存顧客からの安定的な受注が見込めること、コロナ禍を契機としてクラウド化のニーズが顕在化しDX化の動きが活発となっていること等から、2022年3月期の予想は妥当性があると見ている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)



《YM》

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