Reuters logo
「債権の株式化」で中国銀に損失リスク、華栄能源の株価下落で
April 8, 2016 / 5:31 AM / 2 years ago

「債権の株式化」で中国銀に損失リスク、華栄能源の株価下落で


*14:29JST 「債権の株式化」で中国銀に損失リスク、華栄能源の株価下落で
中国当局が近く、一部銀行を対象に「債権の株式化」を解禁する——と報じられるなか、銀行の損失リスクの高まりが警戒されている。銀行にとっては、融資先企業の株価が株式化した際の価格を下回った場合、含み損が膨らむ形となるためだ。例えば、国有4大銀行の一角である中国銀行(3988/HK)が今後、造船大手の中国華栄能源(1101/HK)に対する債権を株式化する予定だが、華栄能源の現在株価は0.77香港ドルと、予定されている株式取得価格の1.20香港ドルを36%下回る水準にある。中国銀がすでに華栄能源の株主になっていたと仮定した場合、現時点で9億7200万香港ドル(約136億円)の損失を抱える計算だ。香港メディアが7日伝えた。
中国メディアは先ごろ、一部銀行を対象に中国当局が「債権の株式化」を試行するもよう——と報じた。「債権の株式化」とは、銀行が保有する企業などの債権を株式に振り替えるというもの。企業側から見て「債務の株式化(デット・エクイティ・スワップ:DES)」と呼ばれるこの方法は、中国のバッドバンクにあたる国有資産管理会社(AMC)が実施しているが、商業銀行には認められていない。
これに先立つ形で3月8日、香港上場の華栄能源がDESによる債務再編計画を発表していた。債権行などを割当先とし、最大171億800万株の新株を1株当たり1.20香港ドルで発行する計画。これにより、最大の債権行である中国銀が同社株14%を引き受け、筆頭株主になる可能性があるという。
「債権の株式化」は企業側にとって、債務負担の軽減につながるプラス材料。ただ銀行にとっては、短期的には不良債権リスクの軽減につながるものの、長期的にはマイナス影響が大きいとみられている。債務負担を軽減しても企業側の経営が改善されなかった場合、銀行の財務へのマイナスインパクトが大きいためだ。
実際、前述の華栄能源について、不振の造船事業を縮小し、石油・天然ガスに主力事業を転換する戦略を進めているが、業績は2015年度まで3期連続の赤字だった。経営の先行き不透明感が強いなかで、株主になる中国銀へのマイナス影響が懸念されている。

【亜州IR】


《ZN》

当コンテンツはFISCOから情報の提供を受けています。掲載情報の著作権は情報提供元に帰属します。記事の無断転載を禁じます。当コンテンツにおけるニュース、取引価格、データなどの情報はあくまでも利用者の個人使用のために提供されているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。当コンテンツは、投資活動を勧誘又は誘引するものではなく、また当コンテンツを取引又は売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。当コンテンツは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供せず、また、特定の金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告もしません。当コンテンツの使用は、資格のある投資専門家の投資助言に取って代わるものではありません。提供されたいかなる見解又は意見はFISCOの見解や分析であって、ロイターの見解、分析ではありません。情報内容には万全を期しておりますが、保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。

【FISCO】

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below