農林水産省が各地で相次いでいる高病原性鳥インフルエンザについて、発生した養鶏場30カ所を調査し、原因を分析した結果、9割の養鶏場でウイルスを媒介する野生小動物が侵入できる隙間が壁や天井にあったことが30日、分かった。国の衛生管理基準に沿った侵入防止対策が徹底されず、感染が拡大した可能性があるとみて、農水省が対応を要請している。
野上浩太郎農相は、養鶏農家などが正当な理由なく、国の衛生管理基準を守らない場合には事業者名を公表するよう、都道府県知事に指示する方針を示している。
今季の鳥インフルエンザは29日までに16県の計39カ所の養鶏場などで確認された。
【共同通信】