東京駅、列車ホテルで乗客一夜

　台風１５号の影響で２３日夜に東海道新幹線が運転中止となり、足止めされた乗客らのため、ＪＲ東海は東京駅で１６両編成の新幹線３本を「列車ホテル」として開放し、約３２００人が体を休めた。改札の外でも、疲れた様子で座り込んだり、横になったりする人の姿があった。

　仕事を終え、愛知県帰る予定だった大学教員（５４）は「新横浜まで在来線で行ったが宿がなく、戻ってきた。まさか新幹線が止まるとは…」と苦笑い。２３日に帰るはずだった奈良市の公務員（５０）は「夜の運転再開を信じていたが、残念だ」と声を落とした。

　名古屋駅でも新幹線２本を乗客らに開放。約２６００人が利用した。