福岡の僧から詐取疑い

　実在する宗教法人格の売買を持ちかけて福岡県の僧侶から現金３千万円超をだまし取ったとして、島根県警は３０日、詐欺容疑で、住所不定の僧侶稲田寛実容疑者（５３）と、大阪市東住吉区の会社役員山本隆雄容疑者（６２）を逮捕した。２人とも容疑を否認している。

　逮捕容疑は共謀して昨年６月、福岡県の５０代男性僧侶に対し、島根県出雲市に寺院を持つ宗教法人の代表権や所有不動産などを譲渡できると偽り、売却代と仲介料の名目で現金３１５０万円を詐取した疑い。

　島根県警によると、出雲市の寺院の関係者が今年１月に県警へ届けた。