July 13, 2009 / 1:20 PM / 9 years ago

麻生首相が21日ごろ解散、8月30日投開票を正式表明

 [東京 13日 ロイター] 麻生太郎首相は13日、衆院を21日の週早々に解散し、8月30日に衆院選の投開票日を設定する日程を決断し、同日夕に官邸で正式表明した。

 衆院選は小泉純一郎首相(当時)が郵政民営化の是非を問うために解散した2005年9月以来、約4年ぶり。衆院選の前哨戦とされた東京都議会議員選での大敗で高まる「麻生降ろし」を封じ込め、解散権の行使に踏み切った。首相は争点を明らかにして国民に信を問うと強調。都議選で大躍進し、勢いに乗る民主党との政権選択をかけた決戦の火ぶたが切られた。

 <首相「逃げずに信を問う」、民主の政策を批判> 

 麻生首相は官邸内で記者団に対して、7月21日の週の早々に衆院を解散し、8月30日に総選挙を実施する方針を与党幹部に伝えたことを正式に表明。今国会で09年度予算・補正予算や多くの重要法案が成立したことを挙げ「ここで逃げずに国民に信を問いたい」と語った。

 争点として「どの党が国民の生活を守り、日本を守るかだ」と指摘。民主党を「政権交代と言っているが、現実的な政策も財源も示していない。国民不在の党利党略だ」と批判する一方、与党は経済・景気対策に全力を挙げてきたと強調した。

 その上で「景気回復にやっとのところまできた。ここで手を緩めることはできない。経済対策は引き続き、責任ある政党の下で実施していかなければならないと確信している」と訴えた。

 自民党の細田博之幹事長も13日午後、衆院選に臨むにあたり「政府・与党の政策を丁寧に国民に説明していく。大不況の中でのこれまでの景気対策、雇用対策、経済対策についての成果を十分に説明しなければならない」と強調。民主党の政策を意識し「根拠の薄い埋蔵金の議論や実現不可能な財源などについて大いに論争をし、どちらの政策がより現実的なのか、民意を問いたい」と語った。 

 <解散権行使で「麻生降ろし」封じる、野党は内閣不信任決議案を提出>

 都議選の自民党惨敗から一夜明けた13日、解散をめぐり朝から政府・与党内ではあわただしい動きが続いた。細田博之幹事長らの説明によると、12日投開票の東京都議選で自民党が惨敗したことを受け、麻生首相は13日午前、細田幹事長や大島理森国会対策委員長らと会談。その後、自民党緊急役員会や、公明党の太田昭宏代表との自公党首会談を相次いで開催し、解散・総選挙の意向や日程などを説明した。

 大島理森国会対策委員長によると、一連の会談では、首相決断に対して与党幹部から異論は出なかった。

 都議選での大敗を受け、永田町には週内にも衆院解散との観測が広がったが、麻生首相は21日の週の解散を決断。解散時期の選択では、党内で勢いづく「麻生降ろし」を封じるとともに、残された重要法案の成立に政権与党として責任を果たす猶予をとったとみられる。

 細田幹事長によると、麻生首相は午前の自民党幹部との会談で、臓器移植法改正案や北朝鮮に出入りする船舶の貨物検査を行う特別措置法案などの重要法案について「全力を挙げて成立させてほしい」と指示した。

 民主党など野党は13日夕に、衆院に内閣不信任決議案、参院に問責決議案をそれぞれ提出。両決議案は14日にも採決される見通しだが、午前の野党3党国対委員長会談では、今後の法案の取り扱いについて、北朝鮮貨物検査特別措置法などを含め審議を停止する考えを再確認している。

 自民党の大島国対委員長は「審議拒否で(貨物検査特措法が)成立できなければ民主党の責任」と早くもけん制した。週内の国会審議を通じて、衆院選でも争点化を狙い「政権担当能力」を印象づける戦術があるとみられる。

 <与党内でくすぶる麻生批判

 党内で勢いづく「麻生降ろし」に対して大島国対委員長は「心配していない」と言明。細田幹事長も「選挙に向かって走るように(党内に)説得していきたい。今さらいろいろ言っても仕方がない」と一蹴した。

 しかし、執行部の思惑とは裏腹に「麻生降ろし」が沈静化したとは言い難い。地方選連敗を総括する両院議員総会の開催を求める声は、きょうも静まる様子がなかった。武部勤元幹事長は13日夕の民放テレビ番組で、あらためて選挙前に新しいピッチャーを選んできちんと政策を発表し、信を問う形にしたいと述べた。

 NHKが7月10日から12日までの3日間、全国の20歳以上の男女を対象に行った世論調査によると、麻生内閣を「支持する」と答えた人は前月より8ポイント下がって21%、「支持しない」と答えた人は10ポイント上昇し70%となった。

 明日14日昼過ぎには、衆院本会議前の自民党代議士会が予定されており、執行部批判が公然と噴出するのかどうか、なお予断を許さない状況だ。

 (ロイターニュース 伊藤純夫記者 吉川裕子記者)

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