[ロサンゼルス 10日 ロイター] 米調査会社アイサプライが10日発表したリポートによると、中国のサンテックパワー・ホールディングスSTP.Nは今年、独QセルズQCEG.DEを抜いて世界最大の太陽光パネルメーカーになる見通し。
アイサプライのアナリスト、ヘニング・ウィッチ氏は声明で、サンテックとシャープ6753.T、英利緑色能源YGE.N、晶澳太陽能(JAソーラー・ホールディングス)JASO.Oは「リセッション(景気後退)など無かったかのように」生産拡大を続けることでシェア確保を図っていると指摘。
一方、Qセルズや米サンパワーSPWRA.O、英BPソーラーBP.Lなどのメーカーは、太陽光パネルや太陽電池の供給過剰によって価格が下落する中、減産または拡張計画の調整を行っているとし、これらのメーカーは中短期的な戦略が行き詰まったとの見方を示した。
2009年の太陽光パネル生産は前年比14.3%増の7.5ギガワットとなる見通し。ただ、年内に設置される能力は3.9ギガワットと、半分程度にとどまるとみられている。
ウィッチ氏は「この在庫過剰は太陽光ビジネスに長期的な影響を及ぼす見込みで、パネルの供給過剰は2012年まで続くだろう」とした。