August 11, 2009 / 2:23 AM / 10 years ago

景気判断、「このところ持ち直しの動きがみられる」で据え置き

 8月11日、政府は、8月の月例経済報告で基調判断を「景気は、厳しい状況にあるものの、このところ持ち直しの動きがみられる」で据え置いた。写真は昨年11月、東京・新宿(2009年 ロイター)

 [東京 11日 ロイター] 政府は11日に発表した8月の月例経済報告で、基調判断を「景気は、厳しい状況にあるものの、このところ持ち直しの動きがみられる」で据え置いた。個別項目では住宅建設と輸入の判断を上方修正した。  

 内閣府は、基調判断を7月まで3カ月連続で上方修正していた。8月は、輸出、生産に加え個人消費に持ち直しの動きが出ているものの、雇用情勢が急速に悪化していることなどを踏まえ、判断を据え置いた。

 先行きについては「当面、雇用情勢が悪化するなかで、厳しい状況が続くとみられるものの、在庫調整の一巡や経済対策の効果に加え、対外経済環境の改善により、景気は持ち直しに向かうことが期待される」と判断。一方、生産活動が極めて低い水準にあることなどから、雇用情勢の一層の悪化が懸念されるとも指摘し、世界的な金融危機の影響や世界景気の下振れ懸念など、景気を下押しするリスクが存在することに留意する必要があるとした。 

 個別項目については2項目の判断を変更し、住宅建設と輸入の判断を上方に修正した。住宅建設の上方修正は2008年3月以来1年5カ月ぶり。新設住宅着工戸数は6月まで減少を続けているが、前月比の下げ幅が2カ月連続で縮小。内訳をみると、持家や分譲の戸建・長屋建は前月比で上昇に転じた。内閣府幹部は「減税など対策の効果が出始めた可能性がある」と指摘した。

 輸入の判断については「下げ止まりつつある」から「持ち直しの動きがみられる」へと上方修正した。上方修正は3カ月連続。地域別にみると、アジアからの輸入が増加している。一方、米国からの輸入は緩やかに減少し、EUからの輸入については下げ止まりつつあるとした。 

 海外経済については「世界の景気は後退しており、引き続き深刻な状況にあるが、アジアを中心に持ち直しの動きが広がっており、底入れに向かっている。先行きについては、金融危機と実体経済悪化の悪循環により、下振れするリスクがある」とし、基調判断を2カ月連続で上方修正した。地域別では、米国、アジア、ヨーロッパを上方修正した。同時に3地域全てを上方修正するのは5月以来3カ月ぶり。 

 基調判断に関連して内閣府幹部は「依然として経済活動の水準が低い」との見方を引き続き示した。その上で、雇用情勢などの景気下押し要因、依然残る海外経済の不確実性を踏まえ「持ち直しの動きが今後も持続していくかどうかを十分見極めたい」と指摘。特に個人消費については「雇用所得環境が非常の厳しい。それに加えて足元天候不順などの影響もあって、マインドも一部弱いところが出ているということなので、対策の効果などとの綱引きになる」との認識を示した。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below