August 12, 2009 / 12:43 PM / 11 years ago

09総選挙:麻生首相が財源論を批判、鳩山代表「4年間の総括・反省」で応酬

 [東京 12日 ロイター] 麻生太郎首相(自民党総裁)と民主党の鳩山由紀夫代表は12日、「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)主催の討論会に出席し、政権公約(マニフェスト)について論戦を戦わせた。麻生首相が民主党の子ども手当てなどを財源なきバラマキ政策と批判、全額税方式とする最低保障年金制度についてもデータを駆使して実現性の乏しさを追及した。これに対して鳩山代表は行政の無駄をなくすことで政策の実現は可能と反論し、この4年間で国民生活が厳しくなった失政に対する総括と反省が足りないと応酬した。

 8月12日、麻生首相と民主党の鳩山由紀夫代表、「新しい日本をつくる国民会議」主催の討論会に出席し、政権公約(マニフェスト)について論戦を戦わせた(2009年 ロイター/Issei Kato)

 衆院選のマニフェストが発表されて初の党首対決だったが、麻生首相、鳩山代表とも双方の政策を主張するのみで、将来の国のあり方についての議論までには発展しなかった。

 <民主党の政策:麻生首相「財源なきバラマキ」、鳩山代表「無駄省き政策実現」>

 麻生首相の民主党批判の矛先は政策を裏付ける財源論の不透明さに集中。民主党政策の目玉である子ども手当ての財源5兆円超についても麻生首相は「配偶者控除や扶養控除を廃止しても1.4兆円にしかならない。子どものいない家庭には負担増にもなる。財源無きばら撒き政策だ」と批判。国家公務員の総人件費2割カットは労組の支援を受ける民主党には出来ないとたたみかけ、高齢化で毎年1兆円自然増となる社会保障関係費をどうやって賄うのかなどと質した。

 これに対して鳩山代表は「全く財源の心配はしていない。行政の無駄をなくすことでわれわれの政策は実現できる」と反論。サンプル調査として行った事業仕分けでは26%の改善が見込めたとの検証結果を挙げて、予算の組み替えによる無駄の排除実行に胸を張った。

 また麻生首相は、民主党の「最低保証年金制度」についても「現在の消費税収入は13兆円でそのうち国税が7兆円に対して、基礎年金の給付は年額20兆円。年金の給付を大幅にカットするのか。よほど消費税を上げないと税方式は実現できない」として、消費税据え置きのまま最低保障年金が実現できるとの民主党の主張を質した。

 <消費税増税:麻生首相「名目2%成長になれば出来る状況に」>

 一方、鳩山代表は自民党が景気回復後の消費税引き上げを掲げていることに関連して、2011年度から増税に踏み切るのかと時期の明言を迫った。

 麻生首相は「基本は景気回復だ。しかし、経済は生き物で100%の保証はない。仮に経済成長が名目2%になるのであれば、遅滞なく(引き上げが)できる状況になると判断していい」との基本姿勢は示したが、増税時期についての明言は避け、引き続き経済対策に全力をあげると交わした。

 <財政政策:麻生首相「経済が自転していくまで財政出動で支援」>

 さらに「経済は生き物で100%保証はない」とする麻生首相発言を受けて、鳩山代表は「実現しなければ、2010年度後半には2%成長を実現するとした公約違反だ」と反論し、現政権の国民への負担増と借金まかせの財政政策を批判した。

 これに対して麻生首相は「金融政策が効果がないことは、日本は15年前から経験済み」とし、ゼロ金利のもとで金融政策効果が乏しい現状、「経済が自転していくまでの間、財政出動で支援を続ける必要がある」との考えを示した。

 (ロイターニュース 吉川 裕子)

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below