[高雄(台湾) 31日 ロイター] 台湾を訪問中のチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は31日、台風8号で被災した村を慰問のために訪れ、今回の訪台が政治的なものでないと強調。台湾の独立については、台湾の住民次第だと述べた。
30日遅くに台湾入りしたダライ・ラマは、台湾南部の大規模な土石流発生現場を慰問。その際、記者団に対して「(訪問は)極めて非政治的なもの」と、自身の訪台に反対する中国政府に配慮するかのように説明した。
また、独立問題については「われわれは台湾の分離を求めているわけではないが、台湾の運命は2000万人以上の住民の手に掛かっている」と発言。さらに、「台湾は民主主義を享受しており、わたし自身も民主主義の推進に力を注ぎたい」と語った。