[ラ・トゥール・ドゥ・パン(フランス) 1日 ロイター] 金融危機の影響で銀行の低金利が続く中、フランスでは乳牛への投資が一部で注目を集めている。
仏南東部に拠点を置く仲介業者Gestelによると、フランスで最も人気のある普通預金「Livret A」の利率が約1%なのに対し、乳牛1頭当たりの投資リターンは4-5%が見込まれ、最高で7%ほどになる可能性もあるという。
同社のピエール・マルグリット氏は、1000人の投資家の依頼を受け約3万頭の管理をしており、過去1年で投資件数は2倍になったと説明。20頭分投資すれば毎年1頭増えることが予想され、投資家は増えた牛を売却して金を受け取るか、売らずに数を増やすかを選択することができると話した。
マルグリット氏は、酪農家らにとってのメリットについて、乳牛を借りることで当初の支出額を抑えられ、設備投資に費用を回すことができることだとしている。