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市場と政府の「適度な緊張関係」必要=鳩山・民主党代表
2009年9月4日 / 06:54 / 8年前

市場と政府の「適度な緊張関係」必要=鳩山・民主党代表

 [東京 4日 ロイター] 民主党の鳩山由紀夫代表は4日、都内で講演し、昨秋に発生した世界的な金融・経済危機や日本の格差問題などの反省を踏まえ、市場と政府の間には「適度な緊張関係が大切」との見解を示した。

 9月4日、鳩山・民主党代表は市場と政府の「適度な緊張関係」が必要との見解を示した。写真は都内で講演する鳩山代表(2009年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

 グローバル化が進展する中で「影の部分を制御し、光の部分を伸ばすことが重要」とも述べ、影の制御に保護主義で対応するのは間違いと指摘した。

 <競争は活力、市場原理主義への反省必要> 

 鳩山代表は、昨秋の「リーマン・ショック」に端を発した世界的な金融・経済危機や、日本の格差拡大などを教訓とした今後の政府と市場の関係について多くの言及を行った。

 基本認識として「競争は活力の源であり、企業は健全な競争を通じて成長する原則が変わるはずもない。社会主義的な平等は(問題の)解決にはならない」と述べた上で、「市場原理主義一辺倒では、正当化できない政府の役割が出てくる。自由な市場活動と政府が果たすべき役割との間に適度な緊張関係を保つことが必要だ」と主張した。

 昨年来、世界経済は未曾有の金融・経済危機に直面し、「市場に任せておけば皆が幸せになれると思っていた単純な考えに問題があることが世界的にも明らかになってきた」と指摘。

 特に「市場原理主義の行き過ぎが最も過熱しやすいのが金融の分野だ」とし、金融危機について「デリバティブという派生商品に対する規制が十分に機能していなかったことが、大きな原因の1つ」との認識を示した。

 現在、20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)などで金融規制・監督のあり方が議論されていることを挙げ、「市場原理主義の行き過ぎがもたらしたことに対する反省のあらわれと言っていい」と語った。

 <グローバル化に「光と影」、自由化が大きな方向性>

 こうした金融・経済危機の世界への伝播は、進展する経済のグローバル化を強く意識させる結果となった。鳩山代表は「近年の日本経済の成長の相当部分が、中国など外需に依存していることも否定できない」と世界的な相互依存関係の強まりは避けられないとの見解を示し、「グローバリゼーションの影の部分をいかに制御し、光の部分をいかに伸ばしていくかが極めて重要だ」と語った。

 影の部分の制御について「グローバリゼーションの制御に保護主義をもってするのは間違いと断言する。われわれは貿易・投資の自由化という大きな方向を見失うべきではない」と主張。民主党が掲げる子ども手当や農家への戸別所得補償制度などの政策がグローバル化の1つのセーフティーネットになり得るとの考えも示した。 

 (ロイターニュース 伊藤 純夫)

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