[ベネチア 12日 ロイター] 第66回ベネチア国際映画祭は12日、コンペティション部門の最高賞、金獅子賞を発表。イスラエルの戦争映画「レバノン」が選ばれた。
イスラエルのサミュエル・マオズ監督は同作品で、自身が1982年に若い兵士として経験した体験を基に、戦争の恐ろしさを表現した。
マオズ監督は映画祭の閉幕式で「この賞を私と同じように戦争から無事に戻った世界中の多くの人々にささげたい。戦争から戻った人々は、元気に見えるし、仕事もしているし、結婚して子どももいる。だが、内側では戦争の記憶が魂を突き刺している」と語った。
銀獅子賞はイラン人ビデオアーティストのシリン・ネシャット監督の「Women Without Men(原題)」が受賞。男優賞は「A Single Man(同)」のコリン・ファース、女優賞は「La Doppia Ora(同)」のクセニア・ラポポート、脚本賞は米国人監督のトッド・ソロンズが「Life During Wartime(同)」で受賞した。