[ノボオガリョボ(ロシア) 11日 ロイター] ロシアのプーチン首相は11日、2012年の次期大統領選に出馬する可能性について、これまでで最も強く示唆する発言を行った。
プーチン首相は、モスクワ近郊の別荘で内外のロシア専門家を招いて開いた「バルダイ会議」で、2007/08年のトップ交代は円滑に行われ、2012年に自身とメドベージェフ大統領の間に競争は生じないだろうと述べ、「われわれは同じ政治視点をもっている。2012年にはともに考え、時代の現実性、個人的な計画、政治情勢を考慮したうえで、決定を下すだろう」と語った。
プーチン首相は、昨年の大統領任期切れとともにメドベージェフ氏を後継者に指名し、同氏が大統領に就任。しかしそれ以後も、首相の座は暫定的との憶測が絶えない。
経済危機にもかかわらず、有権者の間ではプーチン首相の人気は絶大で、首相は依然、政界に君臨し続けている。
プーチン首相の別荘での3時間にわたる昼食会に出席した学者らは、首相は大統領への復帰に向けて基盤固めに入っており、政権を取り仕切っているのは明らかだと述べた。
メドベージェフ大統領の就任直後、ロシア憲法が改正され、次期大統領の任期は6年となった。大統領は2期連続で務めることができ、プーチン首相が2012年に大統領に就任すれば、2024年まで務める可能性がある。