September 15, 2009 / 12:44 AM / 11 years ago

米大統領が金融規制改革案の年内承認を要請

[ニューヨーク 14日 ロイター] オバマ米大統領は14日、リーマン・ブラザーズ破たんから1年の節目に演説し、金融機関が規制改革に反対しないよう求めた。また、議会に対しては自らの提案を年内に承認するよう要請した。

 9月14日、オバマ米大統領は、リーマン・ブラザーズ破たんから1年の節目に演説、議会に対して自らの提案を年内に承認するよう要請した。同日、ニューヨークのウォール街で(2009年 ロイター/Larry Downing)

 大統領はここ数週間、医療保険制度改革を推し進めることに注力していたが、内政の別の課題である金融規制改革にも焦点を当てた。

 ウォール街中心部にあるフェデラル・ホールでの演説で大統領は、経済および金融システムに回復の兆しがみられるものの、それを改革を実施しない理由にはできないと強調。

 「正常さが油断につながってはならない」とし「残念ながら金融業界には一部現在の状況を誤解している向きがある。リーマンの教訓や回復の途にある危機から学ぶ代わりに、教訓を無視することを選んでいる」と続けた。

 金融改革については、来週ピッツバーグで開催される20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)で主要議題となる見通し。ただ現時点までに、オバマ政権による取り組みに大きな進展はみられない。

 また、今回の演説を通じ、米金融システムの問題に対する政府の真剣な姿勢を各国に示すことも狙いだったとみられる。大統領は「米国が規制の改革を積極的に推し進めるなか、世界各国でも同じ取り組みが進められることを目指す」と語った。

 大統領は、6月に提示した金融規制改革案のひとつである金融消費者保護庁(CFPA)の創設の必要性を強調し、改革の柱であることを示唆した。

 「今回の危機は大手金融機関による決定がもたらしたものだけではない。クレジットカードや住宅ローンを利用する普通のアメリカ人の決定の結果でもある」と述べ、一部の貸し手は支払い不可能な融資を実施したと指摘。その上で「これは、こうしたことが起こらないよう監督する一元的な機関がないことが原因で、われわれはそれを変えようとしている」と述べた。

 金融規制改革法案審議で重要な役割を担う下院金融委員会のフランク委員長(民主党)は、米連邦準備理事会(FRB)の監督権限拡大について「FRBは(オバマ大統領の)当初計画よりも権限を他と分担する必要があると思う。基本的な部分に関しては良い状況」と語った。

 改革案の多くの部分については賛否両論があり議会での審議は難航している。最終的に法案が通過するのは2010年になるか、もしくは妥協案が可決される可能性もある。

 オバマ大統領は金融機関に対し、金融規制改革法案が成立するのを待つことなく改革に着手するよう求め、一例として2009年の幹部報酬について株主の判断を仰ぐよう提案した。

 さらに「向こう見ずな行動の日々」に戻ることはないとし、「ウォール街関係者は、結果を考慮することなくリスクテイクを再開することはできず、次回は米納税者による救済は期待できない」と語った。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below