September 28, 2009 / 7:38 AM / 10 years ago

G20で円高是認とは言っておらず、為替は一方に偏り=財務相

 [東京 28日 ロイター] 藤井裕久財務相は28日午後、ブルームバーグで講演し、一時88円台まで円高が進んだ為替市場の動きについて、一時的な動きだが、一方に偏っている面もあるとの認識を示した。

 9月28日、藤井財務相は為替市場の動きについて、一時的な動きだが一方に偏っている面もあるとの認識を示した。15日撮影(2009年 ロイター/Toru Hanai)

 20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)に同行した際の日米財務相会談で、円高是認とは一言も言っていないと強調。米国の「強いドル」政策に対しても、ガイトナー米財務長官に対して「結構」と応じたことを明らかにした。

 藤井財務相はガイトナー米財務長官との会談での為替をめぐる発言が「いつの間にか円高是認と言う話になったが、そういうことは一言も言っていない」と述べ、日本政府が円高を容認しているとの市場の見方を否定した。

 そのうえでG20明けの28日東京市場で一時88円台に急伸した円高について「一時的な現象だと思う」としながらも、「通貨は安定することが望ましい。従って、今の一時的な動きは、一方に偏った面もある」とけん制した。

 また、日米財務相会談で、「米国の『強いドル』を評価する」と発言したことも明らかにした。藤井財務相は「米国がドルを強くしたいと言ったのに対し結構だやって下さいと言った」とし、「ドルを強くすることが円安に結びつく話ではない」と語った。

 一方、金融機関の自己資本強化に関しては「いま決めると、日本の銀行の貸し渋りが出る可能性がある。それはダメだと述べ、ガイトナー長官も理解できると応じた」と指摘。米国側からは「少し先に延ばすことも考えなければならない」との発言が得られたと説明した。

 作業中の09年度補正予算見直しでは、経済対策として計上された15兆円弱のうち半分は適切だが半分は不適切だとし、補正予算の見直しによってあらためて「(財源を)数兆円は必ず出さなければならない」と述べた。

 浮いた財源の使途については「首相は借金を少しでも減らさなければならないと言っている。これは大事な発想だ」としながらも、国債の減額ができるかどうかは「経済状況をみないといけない」と語った。

 さらに「財政健全化を無視してはいないが、経済が本当に悪ければ、経済の安定が大事だ」とも指摘。「(補正予算見直しで)数兆円は浮かすことができる。浮かした財源は、(子ども手当など)来年の国民生活に充てたい」としながらも、「経済がよくなければそれに使わなければならない」と語り、経済情勢次第では経済対策に充てる考えを繰り返した。

 経済状況については、今後の消費動向に影響する雇用環境について「もっと悪くなると思う」と警戒。日銀が景気判断を上方修正したことなども参考に「秋の数字をみなければならない」と述べるにとどめた。

 一方、亀井静香金融担当相が主張している中小企業などを対象とした債務返済猶予制度(モラトリアム)については所管外としながらも、事実関係としてあるのは、「こういうことをやったのは昭和初期、日本だけの金融恐慌の時だけだ。その時のモラトリアムは支払い停止で、今度は貸し付けを全てそのままにしろということで今までにないことだ。また、3党合意に貸し渋り・貸しはがし防止法成立があるが、これでは亀井大臣の話まで至っていない。(連立合意で示されているのは)ひどい貸し渋り・貸しはがしには適切な対応をとるということだ」と説明。「なかなか難しい」との認識を示した。

(ロイターニュース 吉川 裕子)

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