October 27, 2009 / 7:27 AM / 11 years ago

大手海運3社が業績下方修正、荷動き上向きで下期以降回復

 [東京 27日 ロイター] 日本郵船(9101.T)と商船三井(9104.T)、川崎汽船(9107.T)の海運大手3社は27日、2010年3月期の営業利益予想を大幅に下方修正すると発表した。ドライバルク市況や石油製品タンカー市況が想定よりも低迷していることなどが背景。

 10月27日、日本郵船と商船三井、川崎汽船の3社は、2010年3月期の営業利益予想を大幅に下方修正すると発表。写真は都内のコンテナ港で7月撮影(2009年 ロイター/Toru Hanai)

 ただ、荷動きは上向き傾向を示しており、下半期以降は回復色を鮮明にしそうだ。

 下方修正の要因として、下半期のドライバルク市況について、各社とも業績予想の前提条件を引き下げたことが挙げられている。たとえば、日本郵船では下半期のケープサイズ(4航路平均)を従来の5万5000ドル/1日から4万5000ドル/1日に引き下げた。

 下半期以降も中国向けの鉄鉱石輸送は好調が続くと予想されるものの、市況を保守的にみている点について「新造船が投入され、船腹の供給面に不安がある。輸送需要からの下振れはなさそうだ」(商船三井の青砥修吾執行役員)との声が出ている。

 一方、各社とも赤字が続くコンテナ船に関しては「運賃は欧州航路がピーク時に比べ第1四半期が半分程度だったのが、足元では7割程度まで回復。南北航路はリーマンショック以前の水準まで回復している」(川崎汽船の佐伯隆専務)という。

 また、運賃だけではなく荷積みの修復も進んでいる。日本郵船の航路別消席率でみると、アジアから北米向けは第1・四半期に70%だったのが第3・四半期には88%に改善、アジアから欧州向けは第1・四半期に85%だったのが、第2・四半期は100%まで上昇、第3・四半期は92%を想定している。

 日本郵船の甲斐幹敏経営委員は「中国向け輸送が底堅いほか、日本や欧州の減産効果も生じているようだ。荷動きそのものは回復傾向を示している」とコメントしていた。

 もっとも、コンテナ船については、一時期に比べて回復傾向を示しながら、燃料油価の上昇や円高などのマイナス要因もあり、合理化の余地が残る状況だ。「船隊を需要に見合ったレベルに縮小する。早期黒字化を図るために構造改革を実施した」(川崎汽船の佐伯専務)など各社ともコスト削減を急いでいる。

 各社の状況は、日本郵船(9101.T)が10年3月期の連結営業損益予想を180億円の赤字に下方修正する(従来予想は200億円の黒字)と発表。トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト16人の10年3月期の営業損益の予測平均値15億円の赤字を下回った。

 商船三井は10年3月期の連結営業利益予想を前年比94.9%減の100億円に下方修正すると発表。従来予想の500億円に比べ80%の下方修正となる。トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト16人の予測平均値401億円を75.1%下回った。

 川崎汽船(9107.T)は10年3月期の連結営業損益予想を、590億円の赤字に修正する(従来予想は350億円の赤字)と発表。前年同期は324億円の黒字だった。トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト14人の予測平均値374億円の赤字を下回っている。

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