December 2, 2009 / 12:28 PM / 10 years ago

デフレ脱却への認識共有、新たな資金供給措置を歓迎=鳩山・白川会談

 [東京 2日 ロイター] 鳩山由紀夫首相と白川方明日銀総裁は2日、総理官邸内で会談し、デフレ脱却のための認識を共有して、デフレ脱却や景気改善のため、今後も政府・日銀間で意思疎通を密にして協力していくことを確認した。鳩山総理は白川総裁に対し、日銀の迅速な対応を歓迎すると述べた。

 12月2日、鳩山首相と白川日銀総裁は、デフレ脱却のための認識を共有し、今後も政府・日銀間で意思疎通を密にして協力していくことを確認。写真は11月、東京の日銀外観(2009年 ロイター/Yuriko Nakao)

 <政府、日銀の対応を改めて歓迎>

 日銀では、この会談を前に、臨時の金融政策決定会合で新たな資金供給措置を発表。一方の政府側は、新たな景気対策を閣議了解したが、お互いに説明を行ったという。

 日銀は1日の臨時の金融政策決定会合で、金利が0.1%で、期間3カ月、全ての日銀適格担保を裏づけに資金を貸し出す、新たな資金供給手段を発表した。日銀では、この措置が「政府の取組みとも相まって、日本経済の回復に向けた動きをしっかりと支援していくもの」とし、白川総裁も1日の会見で「広い意味での量的緩和」、0.1%の金利については「実質ゼロ金利」との判断を示した。

 政府内では、日銀の今回の措置に対し「スピーディーな決定で大変喜ばしい。相当思い切ったことを日銀が決めた」(菅直人副総理兼国家戦略・経済財政担当相)と高い評価を与える声が多かったが「ちょこっとした対策を日銀なりに発表した」「若干どころじゃない。うんと不満だ」(亀井静香郵政・金融担当相)など冷ややかなコメントが聞かれたことも事実。

 しかし鳩山総理が、日銀の迅速な対応を歓迎する旨をあらためて表明したことで、日銀の新たな措置に対する政府の評価も決着したと言えそうだ。

 <デフレ脱却・景気改善などで協力を確認>

 白川総裁は会談後、「政府と日銀の円滑な意思疎通が図られた。これからも、政府との意思疎通を密にしながら、金融政策をしっかりやっていきたい」と記者団に語った。鳩山首相も「経済や世界の状況が変わる可能性があるので、注視しながらデフレ脱却や経済持ち直しのため、認識を共有するなか努力していこう」と述べた。

 政府・日銀間のこうした会談は「これからも必要に応じて適宜、開催する」(白川総裁)という。

 <政府は日銀に追加緩和策を求めず>

 今回の会談では「経済・物価情勢、国際金融市場の動向、特に最近の為替市場の動向について意見交換を行った」(白川総裁)が、同総裁は「デフレについての認識は政府と日銀で同じ」と繰り返し述べ、政府との間に認識の食い違いが無いことを強調した。

 また為替については、どういう認識で一致したのかとの記者団からの質問に対して、同総裁は「意見交換なので、何か一致するとか、そういう性格のものではなくい。現在の為替市場の動向について私から状況を説明した」と述べるにとどめた。

 今回の鳩山総理の発言とは裏腹に、亀井金融担当相のように、日銀の措置に不満を持つ向きも政府内には残っている。会談で、もう一段の金融緩和策を求められなかったかとの記者団の質問に対して白川総裁は「そうしたことはなかった」と述べた。

 (ロイターニュース 児玉 成夫記者)

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