December 16, 2009 / 2:23 AM / 9 years ago

世界の航空業界の2010年損益は56億ドルの赤字=業界団体

 [ジュネーブ 15日 ロイター] 世界各国の航空会社で組織する国際航空運送協会(IATA)は、15日公表した最新の航空業界見通しで、2010年の業界損益が56億ドルの赤字になるとの見方を示し、従来予想の38億ドルの赤字から下方修正した。

 12月15日、IATAは最新の航空業界見通しで2010年の業界損益が56億ドルの赤字になるとの見方を示した。写真は9月、都内で撮影した航空機の影(2009年 ロイター/Toru Hanai)

 その理由について、航空需要は改善傾向にあるものの、燃料価格の上昇をすべて相殺するには力不足との見解を示した。

 また09年の損益については、従来予想の110億ドルの赤字を確認した。

 IATAのビジニャーニ事務局長は「最悪期はおそらく過ぎた。10年は一部の重要統計が正しい方向に向かう」との見方を示した。

 IATAは、乗客数は改善傾向にあり、企業による貨物空輸需要も、世界的な消費者需要の回復を背景に拡大していると指摘。「貨物需要は世界貿易を上回るペースで回復している」とした。

 だが、航空会社の利益は原油価格の上昇により圧迫されるとの慎重な見方を示した。10年の平均原油価格は、09年のバレル当たり61.80ドルから同75ドルに上昇すると見込まれている。

 地域別では、欧州の航空会社の損失額が最大で25億ドルの見通し。一方、アジア・太平洋は7億ドルの赤字と、赤字が見込まれている地域の中では赤字幅が最小にとどまると予想されている。北米は赤字幅が20億ドルに減少すると見込まれている。中南米は世界で唯一、黒字を維持する見通し。

 IATAのチーフエコノミスト、ブライアン・ピアス氏は、金融危機を背景とした航空需要の落ち込みを経て、乗客数は改善傾向にあるが、一部ルートでは需要が回復するまで時間を要すると指摘。「特に消費者の負債額が多い北米市場では、おそらく長年にわたり航空需要が伸び悩むだろう」との見方を示した。

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