for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

コメルツ銀行に過怠金300万円の処分=東京金融取引所

 [東京 21日 ロイター] 東京金融取引所(TFX)は21日、外国為替証拠金取引(FX)市場「くりっく365」における10月末の取引で南アフリカランド/円が一時、市場実勢から大きくかい離した問題で、コメルツ銀行に対し過怠金300万円の賦課などの処分をしたと発表した。

 TFXは11月半ばから、コメルツ銀の特別臨時考査を実施していた。

 TFXによるコメルツ銀の処分は、1)過怠金の賦課、2)12月21日から1月3日まで同取引所の自己のなす呼値による市場デリバティブ取引停止、3)業務改善報告書の提出請求──の3点。コメルツ銀は11月半ばからレート提示を停止させられており、停止期間は実質的に2カ月程度となる。

 TFXによると、コメルツ銀は10月1日に南アランド/円取引のスプレッドの小数点以下ケタ数表示を変更した際、スプレッド調整を失念した。TFXは後日、コメルツ銀が異常に拡大したスプレッドによるレート提示をしていることを発見し、是正を要請。コメルツもこれに応じたが、完全に是正しておらず10月末の異常なレート提示につながった。同日会見したTFXの太田省三社長は、実勢から著しくかい離したマーケットメーク呼び値の提示にあたるとしたほか、「信義則違反。当取引所や取引参加者の信用を失墜した」と指摘した。

 さらにコメルツ銀のシステムは、毎週金曜日に、安全なレート提示によって損失を抑える「エマージェンシースプレッド」というモードに切り替わり、異常なレート提示をキャンセルする仕組みになっていた。TFXには、直前のレートから一定の率をかい離したレートを弾く「防御システム」があったが、コメルツから提示された異常レートがキャンセルされて、直前のレートが消滅したことを受け、TFX側はかい離の度合いが判断できなくなった。このため、10月末当時の実勢価格とされる約11円に比べ約3割安い8円台半ばという異常なレートでの取引が成立した。FXでは一定水準以上に評価損が拡大すると強制的に決済されるため、損失を被った投資家もいる。

 太田社長はコメルツの一連の対応について「故意ではなく、重過失。通常では考えられないミスが重なった」と話した。

  (ロイターニュース 平田紀之)

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up