[ソウル 30日 ロイター] 韓国の錦湖アシアナグループと韓国産業銀行率いる債権団は30日、過去の拡大路線のつけで資金繰り難に見舞われた同グループ中核企業2社の債務再編計画を発表した。錦湖アシアナは石油化学、航空、建設などさまざまな系列会社48社を擁する韓国第9位の企業グループ。
グループの中核企業である錦湖産業(002990.KS)と錦湖タイヤ(073240.KS)は債務再編(ワークアウト)プログラムの下に置かれ、グループのレンタカー事業は固定通信・ブロードバンド最大手KT(030200.KS)とプライベートエクイティのMBKからなるコンソーシアム(企業連合)に3000億ウォン(2億5670万ドル)で売却される。
発表を受けて同日のソウル株式市場で錦湖産業と錦湖タイヤはともに値幅制限いっぱいの15%急落した。また、同グループへの投融資が損失につながるのではないかとの懸念から銀行株も売られた。
錦湖アシアナグループにとっては、2006年の大宇建設(047040.KS)買収が財務に重くのしかかり、現在の状況を招く要因となった。錦湖は買収資金を提供した投資家から約4兆ウォン(34億ドル)の返済を要求されて大宇建設の売却を模索したが、行き詰まっていた。
今回発表された債務再編により、大宇建設の売却は正式に取り下げられ、韓国産業銀行が投資ファンド部門を通じて錦湖から大宇建設の50%プラス1株を買い取ることになる。産業銀行が提示した1株1万8000ウォンで計算すると、50%プラス1株は25億ドルに相当する。
産業銀行は錦湖の債務再編計画について「投資家の懸念を緩和し、流動性危機がグループ全体に波及しないようにするための措置」と説明した。
また錦湖によると、アシアナ航空(020560.KS)や錦湖石油化学(011780.KS)など他の主要グループ企業も財務改善のための措置を実施する方針。