[東京 8日 ロイター] キリンホールディングス(2503.T)とサントリーホールディングス(大阪市)は8日、両社の経営統合交渉を終了したと発表した。昨年7月に始まった経営統合交渉は、決裂という結果に終わった。
キリンは「統合新会社は経営の独立性・透明性が十分に担保されるべきと考えていたが、この点でサントリーとの間で認識に相違があった」としている。一方、サントリーは「統合比率をはじめ、キリン社との間に認識の相違があり、当社が追い求めている新会社の実現は難しいと判断した」と述べている。
サントリーは、創業一族の資産管理会社である「寿不動産」が約89%のサントリー株を保有。統合比率次第では、新会社の経営方針に単独で拒否権を持てる3分の1超の株式を保有する可能性があり、両社間で統合比率をめぐる交渉が長期化していた。
午後1時半からキリンの加藤壹康社長が記者会見する。
(ロイター日本語ニュース 清水 律子記者)