February 12, 2010 / 8:30 AM / 10 years ago

段階踏み信託報酬下げなども検討=セゾン投信社長

 [東京 12日 ロイター] セゾン投信の代表取締役社長、中野晴啓氏は「来年度には黒字転換したい」との思いを語った。3月に期末を迎える同社の今期決算は2億円超の赤字決算になる見通し。

 ただ赤字が解消される残高水準については「現在の水準の倍が必要」としている。同社の旗艦ファンド2本の運用報告会で述べた。

 セゾン投信の旗艦ファンド2本は3月15日で設定から丸3年を迎える。「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」62005983JPの純資産残高は260億4300万円(基準価額7646円)、「セゾン資産形成の達人ファンド」62005984JPの残高は31億1400万円(同6590円)。3年で約300億円を集め、顧客は約3万7300人となっているほか、設定来35カ月連続で、資金の流入超が続いている。中野社長は「ファンド設定後に描いていた3年後の姿としては、最良と最悪の姿を想定する中で、予想の範囲内に収まっている。順調にこれたと思う」と述べ、一定の顧客マーケットとファンド規模を押えた現状においては、将来、加速度的に資金が増加していく素地は固まってきたとの見方をしている。

 また今回、同社がファンドの保有者に実施したアンケートによると、「信託報酬の低減」を求める回答が多かった。中野社長は「かねてから日本のバンガードを目指して行きたいというのがある。ただ、まずは長期投資のファンドを運営する会社が盤石である必要がある。そういう意味で残高がブレークイーブン(損益分岐点)を超え、黒字化を果たしてから段階を踏んで考えていきたい」と述べた。

 一方、09年末に鎌倉投信がスタートし、独立系運用会社も10社となり存在価値を増してきている(4月1日からはこのうち3社が合併し8社になる予定)。中野社長は、独立系運用会社では「さわかみ投信」のイメージが強いが、「さわかみファンド」とは違った価値観を提供する運用会社もあり、新しい価値観を提供する取り組みを始めているという。そのひとつとして、「コモンズ投信」の渋澤会長、「レオス・キャピタルワークス」の藤野氏、「セゾン投信」中野氏──共著で、「草食系投資」に関する本を4月にも発刊する予定。また「浪花おふくろ投信」「かいたく投信」「楽知ん投信」の3社が合併し、新たに「クローバー・アセットマネジメント」がスタートする4月以降、東京と大阪で独立系運用会社8社共同によるイベント開催も計画しているという。

 (ロイター日本語ニュース 岩崎成子記者)

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