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米英と欧州の金融セクターにリスク、アジアは力強い=豪中銀高官
February 16, 2010 / 3:19 AM / 8 years ago

米英と欧州の金融セクターにリスク、アジアは力強い=豪中銀高官

 [シドニー 16日 ロイター] オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)のデベル総裁補佐(金融市場担当)は16日、米国、英国および欧州の金融セクターについて、これらの国・地域の経済が厳しい状況にあることからローン関連損失が拡大するリスクがあると指摘する一方、オーストラリアとアジアの見通しは、はるかに強いとの見解を示した。

 同総裁補佐は、アジアと北大西洋地域のリスクのバランスに大きな違いがあると指摘。「米国と欧州の短期的なリスクは下向きの可能性があるが、アジアでは上向きのようだ」と語った。

 その上で「この2つの地域の運命の違いが及ぼす相互作用は、世界経済動向を決定付ける重要な要因となる見通しで、オーストラリアは現在、このうちの一方とより関連が深い」と述べた。

 同総裁補佐は、欧米経済の大きなリスクは、景気低迷が不良債権を通じて金融セクターに波及することだと指摘した。

 「欧米経済は今回、大規模な景気後退に見舞われた。これに商業用・住宅用不動産価格の大幅な下落が重なり、多額の貸し倒れ損失が発生するはずだ」と発言。

 特に地域や商業用不動産向けの融資が多い米国の中小金融機関への影響が懸念されると述べた。

 「過去の経験を踏まえると、商業用不動産のサイクルは進行に長い時間がかかる。まだ先があるかもしれない」とも発言。

 この場合、特に中小企業向けの与信が減るのはほぼ確実だとの見方を示した。

 巨額の公的資金投入後も、銀行の損失計上が続けば、国民一般にも心理的な悪影響を及ぼしかねないとの認識も示した。

 同総裁補佐は、こうしたリスクはアジアにはないと発言。銀行のバランスシートは依然健全で、与信を妨げる要因はないと述べた。

 欧米金融セクターのリスクは、あくまでもリスクであり、RBAの基本シナリオではないとも強調。

 「基本シナリオは、金融市場が過去1年で大幅に改善し、そうした改善により、過去3年間に各国中銀が行った金融市場への介入をかなりの部分解除できる、というものだ」と述べた。

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