[東京 2日 ロイター] 亀井静香郵政・金融担当相は2日の閣議後会見で、前日の衆院財務金融委員会で、日銀が国債を直接引き受ければいいと語ったことに関連し、日銀と政府が経済対策のために車の両輪として機能していくひとつのやり方として検討すべきとの見方を示した。
一方、場合によっては、無利子非課税国債の発行も前向きに検討する時期だと指摘した。
同相は、今後の経済対策などの対応で財源が必ず問題になってくると指摘。国債依存度は依然として高いとの認識を示し、「今後また高くなる可能性もないわけでない」と述べた。日本は景気が悪くても外国に比べれば国債を民間が消化する余地、余力はまだまだあるとしたが、「思い切って、日銀が直接引き受けるというような形で、大量の財源を用意してあげないと。菅大臣も財源がないと財政的な対応ができない」と語り、「こういう財政状況では、仕組みを考えないといけない。ちまちましたことではやれない」とした。
その上で、米国債は外国にも消化を依存しているが、日本はそれがないと指摘。「日銀がある面で大量に引き受けて、財源を一時的に確保することは、何の不思議な話でもない。金利政策、金融政策だけで日銀が孤立してやっていっていいものではない」との見解を示し、「やはり、日銀と政府が経済対策のために車の両輪として機能していく。そのひとつとして、そういうことを検討すべきだと思う」とした。
一方、場合によっては「無利子非課税国債の発行も前向きに検討する時期だと思う。単純な国債だけでなく、国債そのものを工夫して出すことを考えたらいいと思う」とも語った。