March 17, 2010 / 9:53 AM / 9 years ago

世界の投資家、1年8カ月ぶり日本株オーバーウエートに=調査

 [ロンドン/東京 17日 ロイター] バンクオブアメリカ・メリルリンチが3月に実施したファンドマネジャー調査によると、世界の投資家による日本株のポジションがネットでオーバーウエートに転換した。ネットでオーバーウエートに転じたのは2008年7月以来1年8カ月ぶり。

 3月17日、バンクオブアメリカ・メリルリンチが3月に実施したファンドマネジャー調査によると、世界の投資家による日本株のポジションがネットでオーバーウエートに転換した。写真は2008年、東京証券取引所で(2010年 ロイター/Yuriko Nakao)

 2月の調査ではオーバーウエートからアンダーウエートを差し引いたネットがマイナス4%だったが、3月はプラス6%に改善した。ただ、同社の欧州株式戦略を統括するゲーリー・ベイカー氏は、日本株を選好した動きというよりも欧州株を敬遠した結果ではないかと指摘している。

 また、メリルリンチ日本証券の16日付リポートによると、今後1年間に日本株を最もオーバーウエイトしたい投資家は、前月のマイナス2%から0%への改善にとどまっており、同社ストラテジストの菊地正俊氏は「依然として日本株は中立程度でよいという投資家が多いようだ」と分析している。世界の投資家が最もオーバーウエイトしたい市場は前月に引き続き新興国で、米国株の強気と欧州株の弱気がともに増えたという。

 とは言え、日本の企業業績の見方(「最も良い」から「最も悪い」を差し引いたネット)がマイナス16%からマイナス4%に改善したほか、日本経済についても、今後1年間に「強くなる」との見方から「弱くなる」との見方を差し引いたネットは、2月のプラス53%からプラス79%に改善した。これは06年2月以来の高水準。このため菊地氏は「今後、日銀の追加金融緩和や7月の参院選へ向けた民主党の経済成長戦略の具体策が出てくれば、世界の投資家は日本株をオーバーウエイトしようという動きになる」とみている。

 <投資家のリスク選好度が回復>

 同調査は世界のファンドマネジャーを対象に毎月実施しているもので、3月の調査結果は207人(運用資産額5890億ドル)の回答をまとめたもの。調査は3月5─11日に実施された。

 調査では、ファンドマネジャーのリスク選好度が高まっていることも明らかになった。世界の投資家はキャッシュを投資に回し、株式ポートフォリオを拡大している。株式をオーバーウエートにしているとの回答はネットで46%となり、2月の33%から増えた。

 また、先進国のインフレ懸念が緩和していることや、主要先進国が当面、利上げしないと一般的にみられていることが示された。

 一方、欧州資産はギリシャの債務危機を受け、あまり人気がなかった。欧州株式をアンダーウエートにしているとの回答はネットで21%と、2月の11%から増加。1月はオーバーウエートにしているとの回答がネットで2%だった。

 マクロ経済面では、コアインフレが今後1年間に上昇すると予想するファンドマネジャーが大幅に減少した。コアインフレの上昇を予想するファンドマネジャーの割合はネットで34%。2月は46%、1月は61%だった。

 米連邦準備理事会(FRB)の利上げ時期については、回答者の約70%が2010年第4・四半期になるか、来年までないと予想。欧州中央銀行(ECB)の利上げは、50%が2011年までないとの見方を示した。

 (ロイター日本語ニュース 大林優香記者 Jeremy Gaunt記者;翻訳 佐藤久仁子;編集 田中志保)

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