March 29, 2010 / 7:40 AM / 8 years ago

シャープの太陽電池生産能力、1ギガワット体制に近づく

 [東京 29日 ロイター] シャープ(6753.T)は29日、大阪府堺市で建設を進めていた太陽電池工場が同日稼動を開始したと発表した。原料シリコンの使用量を大幅に削減できる「薄膜型」を生産する。当初は年間160メガ(メガは百万)ワットの生産規模でスタート。 

 需給動向をにらみながら同480メガワットまで順次引き上げるとしている。早ければ2011年3月期にも、同社全体の太陽電池の生産能力が1ギガ(ギガは10億)ワット規模になる見通しになった。

 堺市の太陽電池工場は、昨年10月に稼動開始した液晶パネル工場と同じ敷地内に建設された。工場建屋の建設費と480メガの年産能力に対応した製造装置の導入費用などを合わせて720億円を投資した。同建屋では最終的に1ギガワットまで生産能力の引き上げが可能で、今後の需給動向をみながら能力拡張を検討するとしている。

 堺工場の薄膜太陽電池は、海外の大規模な太陽光発電所のほか、関西電力(9503.T)が堺工場の対岸に建設中の太陽光発電所に供給する。薄膜を2層にした「タンデム型」のほか、変換効率が高くなる3層構造の「トリプル型」と呼ばれる新タイプの太陽電池も含まれる。

 大規模発電所の利用に適した薄膜型だけでなく、家庭用の太陽光発電システムで主流に使われている「結晶型」を含め、シャープ全体の10年3月期の太陽電池生産能力は710メガワット。堺工場の稼動によって生産能力が上乗せされるほか、11年初めには、イタリアのエネル(ENEI.MI)との合弁会社で薄膜太陽電池の生産を開始する計画もある。エネルとの合弁では、年間生産能力480メガワットまでの拡大を視野に入れながら当初160メガワットの生産能力からスタートする予定。

     これによってシャープは、早ければ来期にも年間生産能力が1000メガワット(1ギガワット)を超える体制になる。調査会社の資源総合システムによると、09年末までに1ギガワット超の生産能力を持っていた世界の太陽電池メーカーは、米国ファースト・ソーラー(FSLR.O)(1228メガワット)、中国サンテックSTP.N(1000メガワット)の2社だった。ドイツのQセルズQCEG.DEは09年末に800メガワットの生産能力にとどまったが、10年末に1100メガワットになる見通しという。

     (ロイター日本語ニュース、浜田健太郎 村井令二)

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