[シドニー 7日 ロイター] 豪ビクトリア州在住の男性(59)がウォンバットに襲われ、病院に運ばれていたことが分かった。おとなしい性質で知られる有袋類のウォンバットが人を襲うことは極めて珍しい。
現地救急当局の広報担当が7日明らかにしたところでは、男性は6日にウォンバットに襲われ、救急医療隊員らの治療を受けた後、病院に搬送された。男性はおのでウォンバットを殺したが、かまれた傷などが複数あるという。
サウスオーストラリア州ウォンバット保護施設のブリジット・スティーブンス所長は「(襲ったのは)人工飼育されてから自然に戻され、人を好きではないウォンバットではないかと思う。捕獲されたウォンバットが人嫌いになるのは非常によくある」と語った。
同保護施設では、過去2年に700匹を超えるウォンバットを世話してきたが、スタッフが野生のウォンバットにかまれたことは一度もないという。