[バンコク 11日 ロイター] タイの首都バンコクで10日に起きたタクシン元首相の支持派団体「反独裁民主統一戦線(UDD)」と治安部隊との衝突は、11日までに死者が20人に上り、負傷者も800人を超えた。
日本の外務省は、ロイターの東京オフィスに所属するカメラマン、村本博之さん(43)が取材中に銃で撃たれて死亡した事件について、タイ政府に調査を行うよう求めた。
一方、デモ隊は引き続き、タイ政府に即時解散・総選挙を求める構えを崩しておらず、アピシット首相の国外退去も要求している。
政府側は、事態収束に向けて首相補佐官をデモ隊との交渉担当に任命したが、デモ隊が交渉に応じる様子はみられていない。