[ロンドン/オスロー 21日 ロイター] アイスランドの火山噴火では大量の火山灰が大気中に舞い上がったが、温室効果ガスについては、欧州航空便の欠航によってむしろ減った可能性もあるという。
英ダラム大学によると、アイスランド火山噴火の初期の二酸化炭素排出量は1日15万トン。一方、欧州の航空便が通常通り運航されていた場合、同排出量は1日51万トンだという。
ただ、航空便の混乱で車やバスでの移動が増えたことにくわえ、噴火によってさまざまな種類の有毒物質も舞い上がっており、専門家の間では、大気汚染への総合的な影響を結論付けるのは時期尚早との声が出ている。
欧州空路は21日、大半の運航が可能となり、航空各社は運航を再開。しかし、まだ一部の便が欠航となっている上、搭乗待ちの利用者が多いため、正常に戻るには数日あるいは数週間を要する可能性がある。