May 13, 2010 / 7:56 AM / 9 years ago

ソニーの今期予想は最終黒字へ、液晶テレビなど損益改善

 [東京 13日 ロイター] ソニー(6758.T)は13日、2011年3月期の連結業績(米国会計基準)について当期損益が500億円の黒字になると発表した。3年ぶりの最終黒字となる。前期まで赤字の続いていた液晶テレビ事業とゲーム事業のほか、携帯電話で損益の黒字化を見込む。

 5月13日、ソニーの今期予想は最終黒字へ。写真は都内の家電量販店で(2010年 ロイター/Yuriko Nakao)

 営業利益予想は前年比5倍超の1600億円を見込む。営業利益には構造改革費用として800億円を計上する計画。トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト15人の予測平均2124億円を下回った。売上高は前年比5.4%増の7兆6000億円とした。

 前期まで6年連続営業赤字だった液晶テレビ事業は11年3月期に黒字化を目指すほか、4年連続営業赤字だったゲーム事業も黒字化を達成する見通し。プレステ3の逆ざやは10年3月末で解消したという。赤字の続いていたスウェーデンの通信機器大手エリクソン(ERICb.ST)との携帯合弁ソニー・エリクソンも、11年3月期は黒字化を見込む。 

 <ユーロは125円を想定、長期化に懸念も> 

 11年3月期の液晶テレビの販売計画は2500万台。10年3月期の実績は1560万台だった。据置型ゲーム機「プレイステーション3」の今期の販売計画は1500万台で、前期実績は1300万台だった。今期の携帯型ゲーム機の販売計画は800万台で、前期実績は990万台だった。コンパクトデジタルカメラの今期の販売計画は2300万台で、前期実績は2100万台。

 11年3月期の想定為替レートは、ドル/円が90円、ユーロ/円125円とした。10年3月期の為替レートの実績は、ドル/円が91.8円、ユーロ/円が129.7円だった。

 記者会見した大根田信行副社長兼最高財務責任者(CFO)は、ギリシャの財政不安について「欧州ビジネスが4分の1強あるので、欧州経済が停滞するのは大きな影響がある」と述べた。その上で、ユーロに対して1円の変動が営業損益に70億円の影響を与えることを明らかにした上で「これが続くなら悪い影響がある」と述べた。ただ、4―6月期は「1ユーロ125円で9割予約してあるので、少なくとも7月半ばまでは為替の影響が避けられる」とも述べた。 

 みずほ投信投資顧問のシニアファンドマネジャー岩本誠一郎氏は、11年3月期の営業利益予想について「市場予測が2124億円と高いため、あすのマーケットではネガティブに受け止められる可能性がある。ただ、会社側の説明を踏まえて、業績見通しが保守的で上方修正の余地があると市場が受け止めれば、強く売り材料にはされないかもしれない」と述べた。今期のリスク要因としては、メーカーが各社ともに液晶テレビやデジカメの販売で大幅増の計画を打ち出しているため「価格競争や在庫増加などが起きる恐れ」を指摘した。 

 10年3月期の連結業績は、売上高が前年比6.7%減の7兆2139億円、営業損益は317億円の黒字(前年同期は2277億円の赤字)、当期損益は408億円の赤字(同989億円の赤字)だった。営業損益に計上した構造改革費用は1243億円だった。拠点の統廃合や人員削減による固定費削減は、年間3300億円以上を達成した。さらに、部品や素材の調達コストは10年3月期に前年比20%削減して約2兆円まで絞り込んだ。

 (ロイター日本語ニュース 村井令二 取材協力:伊賀大記)

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