May 18, 2010 / 7:37 AM / 10 years ago

緊張続くバンコク、最悪の事態はこれからとの見方も

 5月17日、治安部隊とタクシン元首相派の対立が続くバンコクでは、最悪の事態はこれからとの見方も。写真は18日、タイヤに火をつけて歩き去る反政府派(2010年 ロイター/Fayaz Kabli)

 [バンコク 17日 ロイター] タイの首都バンコクで続く治安部隊とタクシン元首相派勢力「反独裁民主統一戦線」(UDD)の衝突は、犠牲者の数が増えるなど事態が悪化の一途をたどっている。

 3月の反政府デモで始まった今回の騒乱は、4月に銃撃戦に発展し、5月に入ってからは市街戦の様相さえ見せている。数千人規模の治安部隊を動員しても秩序は依然回復しておらず、専門家の間からは、最悪の事態はまだこれから起こる可能性があるとの指摘が聞かれる。

 シンガポール国立大学のフェデリコ・フェラーラ教授(政治学)は「軍がさほどの優勢を確保できないなか、これだけ多くの死者が出たという事実は不吉な前兆のように見える」と指摘。「すでに民間人やジャーナリスト、救急医療隊員など、ほとんどすべての動く標的に銃が向けられている」とし、もはや死者数が100人単位に増えても驚きではないとの見方を示した。

 13日に始まった衝突は、死者数37人、負傷者は266人となった。政府側は銃による犠牲者が出ていることについて、反政府勢力と結びつきのある正体不明の武装グループによる犯行だと非難している。

 一方、アナリストの多くは、アピシット政権はそう長くは持たないと指摘する。アピシット首相が辞任するかどうかは、今回の騒乱でさらに大きな犠牲が出るかどうかにもよるが、双方とも譲歩の構えを見せていない現時点では、その可能性は高い。

 仮にアピシット首相が反政府勢力を鎮圧できたとしても、度重なる流血の事態を招いており、政権の前途には暗雲が立ち込める。4月10日の衝突では死者25人、1000人を超える負傷者が出たが、それ以降、現在までに事態は進展するとの見方が大勢だった。

 バンコク市内では依然、UDDメンバーら約5000人がバリケードを築いて繁華街を占拠。政府側も今すぐ強制排除に動き出す計画はないとしており、緊張感を伴ったこう着状態が続いている。

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