May 22, 2010 / 3:00 AM / 10 years ago

EU財務相、財政規律違反国への厳格な制裁導入で大方合意

 [ブリュッセル 21日 ロイター] 欧州連合(EU)財務相は21日、財政・金融改革作業部会の初会合を行い、EUの財政規律を順守できなかった国に対し一層厳格な制裁を科すことで大方合意した。

 5月21日、EU財務相は、財政規律違反国への厳格な制裁導入で大方合意。写真は会合後に会見するファンロンパイEU大統領(2010年 ロイター/Francois Lenoir)

 作業部会の座長を務めるファンロンパイEU大統領は記者会見で「制裁について協議した。金融制裁措置およびそれ以外の制裁措置の導入に関して、大方意見が一致したと言える」と述べた。

 その上で「加盟国すべてが、必要ならばEUの安定・成長協定にない新たな制裁を導入する用意ができている」と述べた。

 EUの執行機関である欧州委員会、およびドイツは、それぞれ財政規律強化に向けた措置を提案。EU財務相は作業部会でこれらの提案をたたき台に協議を進めた。

 EU加盟国は財政赤字を国内総生産(GDP)の3%以内に抑えるよう義務付けられているが、欧州委とドイツによる提案はいずれも、違反を繰り返す国に対し、より広範な制裁を迅速に科すことを求めている。また、双方とも、EUが定める公的債務のGDP比を60%以下に抑えるためのメカニズムの導入も提案している。

 ユーロ圏16カ国は今月初め、巨額の財政赤字を抱えるギリシャに対する支援を正式決定すると共に、ギリシャの財政問題の波及を防止するために総額7500億ユーロのセーフティーネット(安全網)の導入を決定した。

 財政危機問題により、発足から11年目を迎えた単一通貨ユーロの信頼は揺らぎ、その結果ユーロ圏16カ国がそれぞれの経済政策を調整し、財政の正常化に向け結束を強める動きを見せている。

 ファンロンパイEU大統領は「これは一連のプロセスの始まりでしかない。EU財務相の間にはEUの財政ルールをさらに前進させることに対する強い政治的な意思が形成されている」と述べた。

 ドイツが提出した提案には、国家の破たん処理を秩序正しく進めるメカニズムの導入も含まれている。

 これについてファンロンパイ大統領は、そのようなメカニズムの導入は長期的な選択肢であり、期間3年のギリシャへの緊急融資や、同じく期間3年のユーロ圏のセーフティーネットの一部として考慮されるものではないとし「短期的にはそのようなメカニズムの導入の提案はまったくなかった」と述べた。

 EU財務相、もしくは各国財務省高官は、6月17日に始まるEU首脳会議までにあと2回の会合を開き、この件に関する報告書をまとめる。総括は10月のEU首脳会議で行う。

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