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日銀総裁が金融危機に言及、FRB議長は独立性維持の重要性強調
May 26, 2010 / 4:02 AM / 8 years ago

日銀総裁が金融危機に言及、FRB議長は独立性維持の重要性強調

 [東京 26日 ロイター] 欧州の金融市場が混乱する兆しを示す中、白川方明日銀総裁とバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が26日、日銀内で開催中の国際会議であいさつし、中央銀行の立場から過去のバブル時の対応やリーマンショック後の金融危機の対応に言及した。

 5月26日、白川日銀総裁(右)とバーナンキ米FRB議長(左)が日銀内で開催中の国際会議であいさつした(2010年 ロイター/Yuriko Nakao)

 白川総裁は、非伝統的な非伝統的な金融政策が最終的に納税者の負担に跳ね返る可能性を指摘するとともに、金融危機は常に流動性不足のかたちを取るとの見方を示した。バーナンキ議長は、金融政策への政治介入は一段のインフレと安定性低下につながる可能性があると述べ、FRBの独立性を維持する重要性を主張した。

 白川総裁は、1990年代にインフレ率が低位安定し「主要国の中央銀行がインフレとの戦いに成功を収めたころから、しばしばバブルが発生するようになった」と指摘するとともに「金融危機の発生頻度が以前に比べて高まった」と述べた。その上で、金融危機について「以前とは異なる性格を有するようになっている。金融危機はいつも流動性不足という形で表面化する。今回の危機では、資金流動性の不足だけでなく、市場流動性の不足も問題となった。さらにそうした流動性の不足は、伝統的な銀行システムの外側にあるシャドー・バンキング・システムにおいて先鋭化した」と指摘した。

 また「金融経済危機に直面し、主要国の中央銀行はいずれも(金融機関保有株式の買い入れなど)非伝統的な政策措置に踏み切った」が「中央銀行による非伝統的な政策措置は、損失が生じた場合に納税者の負担となって跳ね上がる危険がある」として、「準財政政策的な側面を有している」と指摘した。

 <ドル通貨スワップは恒久化したくない>

 バーナンキ議長は、金融政策への政治介入は 一段のインフレと安定性低下につながる可能性があると述べ、FRBの独立性を維持する重要性を主張。FRBは、金融と財政の責務の境界線を明確化する取り組みを支持するとも述べた。一方、米経済や金利の見通しについては言及せず、通貨のミスマッチをうまく管理するよう金融機関に圧力をかけるべき、などと述べた。

 バーナンキ議長は会場での質疑応答に応じ、国際通貨基金(IMF)のオリヴィエ・ブランシャール首席エコノミストら一部に4%程度のインフレ率が適切との見方があることに対して「米国のインフレ期待は非常に安定している」、「大半の研究によると、インフレ率は低いほうが望ましい」、「2%程度のインフレ率が適切なようだ」と述べた。ギリシャ問題に端を発する欧州でのドル資金不足に対応したドルの通貨スワップについては「金融市場への恒久的な措置とはしたくない」との見方を示した。

(ロイターニュース 竹本能文記者、児玉成夫記者、取材協力;木原麗花記者、スタンレー・ホワイト記者)

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