Reuters logo
ドル89円割れ、1カ月半ぶり安値:識者こうみる
2010年6月29日 / 05:22 / 7年前

ドル89円割れ、1カ月半ぶり安値:識者こうみる

 [東京 29日 ロイター] 東京外国為替市場で、ドル/円は89円を割り込み、1カ月半ぶりの安値をつけた。狭いレンジ取引が続いたあと、午前終盤に出たユーロ/円の売りをきっかけにドル/円も水準を切り下げた。ドル/円下落の背景とされる米長期債利回りは一段と低下している。

 6月29日、東京外国為替市場で、ドル/円は89円を割り込み、1カ月半ぶりの安値をつけた。写真は都内の為替ボード。昨年9月撮影(2010年 ロイター/Toru Hanai)

 為替相場に関する識者の見方は以下の通り。

●米金利の大幅低下がクロス円売り圧力に、半期末フロー警戒

<三菱UFJモルガン・スタンレー証券 クレジット市場部 為替課長 塩入稔氏>

  ドル/円下落のきっかけは米金利の大幅低下だ。株安の連想を招き、クロス円の売り圧力となっている。今後の米金利については、上昇ではなく、むしろ低下方向のリスクを意識することになるだろう。

 ただ、米国債10年物利回りの3%は、これまで市場が何度もトライしてきた水準でもあり、現状の米景気を取り巻く環境が、3%割れを正当化するほど悪化しているとも思えない。

 また、シカゴの通貨先物市場の動向を見ても、円はロングに傾いており、短期筋が円ショートを一気に切らなければならないという状況ではない。

 以上を鑑みて、米金利がここから一気に3%を大幅に下回るようには思えないし、ドル/円も急激に下落するとは予想しがたい。ドル/円については、現在の水準でもみあいになるとみている。

 ただ、半期末でもあり、ポジション調整や半期末決算に関連する取引には注意が必要で、ロンドン時間でもうひと波乱あるかもしれない。

●米金利低下を織り込む動き、ドルの下値メド87.95円

<クレディ・アグリコル銀行 外国為替部ディレクター 斉藤裕司氏>

 ドル/円が89円を割り込んだが、低下基調の米10年債利回りが3.00%の攻防になっていることで、ドル/円は米金利低下を織り込む動きになっている。また、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国系の航空会社が、旅客機の発注に関して引き渡し延期交渉を余儀なくされる可能性があると仏紙が報じたことが、リスク回避の円買いになった。

 ドル/円の次の下値メドは5月6日につけた87.95円。下げピッチが比較的緩やかなため、現在のところ、85円前後まで急落するような緊張感はない。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below