June 30, 2010 / 12:50 AM / 9 years ago

ドルに代わる準備通貨が必要=国連リポート

 6月29日、国連は、ドルに取って代わる新たな準備通貨が必要との認識を示した。写真は1月、米ドル紙幣(2010年 ロイター/Sukree Sukplang)

 [国連 29日 ロイター] 国連は29日に公表したリポートで、ドルは、安定した価値を維持するという準備通貨の条件を満たしていないとし、ドルに取って代わる新たな準備通貨が必要との認識を示した。

 一方、国連の経済社会理事会に参加した複数の欧州当局者はこれに対して、どの通貨を準備通貨として保有するかは、政治家ではなく市場が決定するもの、との考えを示した。

 国連は「国連世界経済・社会調査2010年」と題したリポートで、「ドルについては、価値が安定した蓄えということは証明されていない。このことは、安定的な準備通貨の必要条件である」との見方を示した。

 「多くの発展途上国は2000年代に、主に、コモディティ市場や資本の流出入における変動に対応する保険という理由で外貨準備として米ドルを積み上げた」と指摘した。

 その上で「唯一の主要準備通貨として米ドルに依存しない新たな世界の準備通貨システムの構築が可能だ」との考えを示し、国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)が主要準備通貨としてドルに取って代わることができるとの考えを示した。  

 一方、フィンランドのバユリュネン貿易・開発相は記者団に対して「世界の為替制度をどのように構築するかについて、政治的、行政的な決定を行うこと」が可能かどうかは疑問だ、とした上で「それは市場に基づくものだ」と述べ、市場参加者がこの件について、決定的な影響を与えるだろうとの見方を示した。

 また、欧州委員会のアンドリス・ピエバルグス開発担当委員は、どの通貨が準備通貨であるべきかを決めることは好ましくないとし「それは市場が決めることだ」と述べた。同委員は、介入があれば新たな問題が浮上し、状況を予測することが一層困難になるとの見方を示した。

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