June 30, 2010 / 4:25 PM / 10 years ago

ECB3カ月物オペ供給額、予想下回る

 [フランクフルト 30日 ロイター]  欧州中央銀行(ECB)が30日実施した固定金利(1.00%)での91日物資金供給オペの供給額は予想を下回る1319億ユーロ(1614億ドル)にとどまった。ECBが昨年実施した1回目の1年物オペが7月1日に期日を迎え、銀行の資金返済能力に対する懸念が和らいだ。

 6月30日、ECBが実施した3カ月物オペ供給額は1319億ユーロと予想を下回った。写真は昨年1月フランクフルトのECB本部前で撮影(2010年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

 ECBによると、3カ月物オペには171行が応札した。供給額はロイター調査での予想2100億ユーロを下回った。

 3カ月物オペとしての供給額は過去最大となったが、1年物オペによる1121行に対する4420億ユーロのオペの期日が近づいていることを踏まえると、比較的供給額は少ない。

 今週に入り株式や債券市場を圧迫していた銀行の資金返済能力に対する懸念は後退する一方、流動性供給が減少することによる市場の金利上昇リスクが浮上している。

 ウニクレディトの債券ストラテジスト、コーネリアス・パープス氏は「総じて欧州の銀行システムにとって良好なサインだ。直後の市場の反応を見ると、債券相場に織り込まれていた懸念が解消されている」と述べた。

 その一方で「しかし、応札した170行は、3カ月でも1%で供給を受けるのは実行可能な選択肢と判断したということだ。まだ霧が晴れたわけではない」と述べた。

 ドイツ銀行のエコノミスト、ギレス・モエク氏は「(3カ月物オペの結果は)明らかに好ましいサインで、欧州のマネー市場で依然としてある程度の銀行間貸出が行われていることを示している。民間銀行と欧州中央銀行(ECB)の間だけで取引が行われているわけではない」とした上で、「全体の状況を把握するには明日まで待たなければならない」との見方を示した。

 流動性の供給が先細るとみられるなか、銀行間取引金利の上昇リスクを指摘する向きもある。3カ月物EURIBOR(欧州銀行間取引金利)は1年物オペ期日を控えて9カ月半ぶりの水準に上昇した。ただ、引き続きECBの3カ月物オペの金利1%を下回っている。

 7月1日には無制限で期間6日の特別オペが実施される。市場関係者はこのオペの結果は銀行の資金調達に関するストレスを測る重要な目安とみられている。

 あるユーロ圏の市場トレーダーは、期間6日の特別オペでの供給額は約1800億ユーロと予想した。

 コメルツ銀のアナリスト、クリストファー・リーダー氏は、期間6日の特別オペを加味しなければ、1日はユーロ圏の短期金融市場から2690億ユーロの資金が吸収され、金利を押し上げる可能性があると指摘した。ECBによるオペの規模縮小や期間短縮を背景に、資金調達をめぐる環境は今夏にかけて一段と制限されるとの見方を示した。

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