July 2, 2010 / 1:53 AM / 8 years ago

豪資源新税、政府の譲歩で混乱に終止符

 [メルボルン 2日 ロイター] オーストラリア政府は2日、前政権が提案し、業界が反対していた資源新税について、修正案で主要鉱山会社と合意したと発表した。

 前政権が提案していた「資源超過利潤税(RSPT)」を撤回し、鉄鉱石および石炭事業のみに適用する「鉱物資源利用税(MRRT)」を導入する。政府がかなり譲歩した形で、主要鉱山会社の税負担は重くなるものの、当初予想したほどではなくなった。 

 ─豪資源株、国外の経済情勢が著しく悪化しなければ、新税めぐる政府と業界の合意により下げ止まる見込み。 

 豪金属・資源株は、資源超過利潤税導入案が発表された5月2日以降、3週間で約12%下落した。その下げは6月下旬までにすべて取り戻したが、再び下げていた。 

 ─5月に発表された当初案の影響について、アナリストはリオ・ティント(RIO.AX)(RIO.AX)の1株利益が2013年から5年間で28%減少、BHPビリトン(BHP.AX)(BLT.L)の利益は15─18%減少すると試算していた。

 2日に発表された修正案は、当初案よりかなり影響が少なくなる。 

 ─5月の新税導入案発表を受け、鉄鉱石、石炭、石炭層ガス(CSG)などを対象とした200億ドル相当のプロジェクトが棚上げになった。合意を受け、これらが動き出すとみられる。 

 ウラン、銅で世界有数の埋蔵量を誇るオリンピックダム鉱山に関連するBHPビリトンのプロジェクトは新税の影響を受けない。 

     ウエスタンオーストラリア州ピルバラ地域でのリオやBHPの鉄鉱石プロジェクトも進行する公算。リオのプロジェクトは、鉄鉱石の生産を向こう10年で3倍の6億トンに拡大する内容。BHPは、生産量を2011年に2億0500万トンにし、さらに2015年までに2億4000万トンにする計画。 

     BHPは、クイーンズランド州での原料炭増産計画も進められる。 

     フォーテスキュー・メタルズ・グループ(FMG.AX)は90億ドルを投じてウエスタンオーストラリア州で鉄鉱石を増産する計画を進めることができる。    

     ─唯一の不透明要因は、政府と業界が合意した新税案が、数カ月以内に選挙が予定される上院議会を通過するかどうか。  

     上院選は、緑の党によって勢力均衡が維持される見通し。緑の党のブラウン党首は、資源新税について、業界の負担を軽くし過ぎる内容となれば反対する意向を表明している。緑の党が、資源新税案を廃案にすると表明している保守連合と結託し反対に回れば、上院で否決される可能性がある。  

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