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5月機械受注は08年8月以来の大幅減:識者はこうみる
2010年7月8日 / 02:03 / 7年前

5月機械受注は08年8月以来の大幅減:識者はこうみる

 [東京 8日 ロイター] 内閣府が8日に発表した5月機械受注(船舶・電力を除く)は前月比9.1減と、08年8月以来の大幅な落ち込みとなった。輸出の増勢鈍化や政策効果のはく落などが背景と見られ、主に製造業からの受注の減少傾向が目立つ。

 7月8日、内閣府が発表した5月機械受注は前月比9.1減と、08年8月以来の大幅な落ち込みに。写真は昨年12月、都内で撮影(2010年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

 5月機械受注に関する識者の見方は以下の通り。

●中小企業など景気回復に自信が持てない状況

<みずほ証券 マーケットエコノミスト 土山直樹氏>

 5月の機械受注(船舶・電力を除く民需)は市場予測より下振れた結果となった。景気回復への見通し難が強まった印象だ。製造業は前月比13.5%減、非製造業は同6.0%減となった。中小企業、中堅企業中心に先行きの景気回復に自信が持てない状況がうかがえる。在庫循環は進んではいるが、積極的に設備投資をするインセンティブにはなりにくい。円債相場にはフォローに働く可能性はある。

●微妙な状況も、3四半期連続のプラス達成は可能な範囲内

<農林中金総合研究所 主任研究員 南武志氏>

 設備投資の先行指標とされる民需(船舶・電力を除く)は前月比9.1%減と3カ月ぶりの減少となった。予想レンジ下限も下回る弱い結果となった。一方、前年比は4.3%増と3カ月連続のプラスとなり、基調として回復自体は続いていることを示唆する内容だった。

 内閣府集計の4─6月期見通しは、船舶・電力を除く民需は前期比1.6%増の見込み。機械受注統計はそもそも変動の激しい指標で、事前見通しの達成は微妙な状況となってきたが、3四半期連続のプラスは達成可能の範囲内だろう。

●民需は大幅減、先行き不透明感で慎重な投資スタンス

<伊藤忠商事 主任研究員 丸山義正氏>

 5月の機械受注では、民需(除く船舶・電力)は大幅に減少した。欧州財政危機に伴う先行き不透明感が、投資先送りにつながった可能性がある。4─6月期の機械受注は3四半期連続増の見込みだが、企業の慎重な投資スタンスを反映し小幅増加にとどまり、設備投資の回復は引き続き緩やかなものにとどまる見通し。

 2010年度後半から企業は徐々に設備投資を積極化するとメインシナリオでは考えているが、金融市場の混乱が続けば、投資積極化のタイミングが後ずれする可能性も否定はできない。

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