July 9, 2010 / 6:15 AM / 9 years ago

韓国が金融危機発生後初の利上げ、市場は追加利上げ予想

 [ソウル 9日 ロイター] 韓国銀行(中央銀行)は9日、政策金利を過去最低の2.00%から25ベーシスポイント(bp)引き上げ2.25%とした。利上げは金融危機発生後初めて。

 同中銀が、世界経済回復に関する懸念よりも、国内のインフレリスクを重要視している兆候が示された。

 予想外の利上げ発表を受け、債券先物は大幅下落。ウォンは対ドルで1%以上上昇。ソウル株式市場は伸び悩んでいる。

 ロイター調査では、アナリストの多くが8月もしくは9月の利上げを見込んでいたが、投資家は最近、当局が景気回復の持続性について自信を深めている兆候を示していたことから、利上げリスクを織り込んでいた。

 20カ国・地域(G20)では韓国のほか、オーストラリア、カナダ、ブラジル、インドがすでに金融危機発生後に利上げを実施、段階的に危機前の金融政策に戻している。 

 市場では、追加利上げを予想する声が多い。

 ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(香港)の新興国市場ストラテジスト、ブライアン・ジャクソン氏は「欧州経済低迷の影響や、短期的な景気減速の可能性はあるが、アジア各国の中銀は景気の先行きに適度に自信を強めているようだ」と指摘。

 「韓国では年内にあと50bpの追加利上げがあるだろう」と述べた。 

 中銀の金仲秀総裁は9日、記者団に対し、第2・四半期と上期の国内総生産(GDP)伸び率は、ともに前年同期比プラス7%を超えるとの見通しを示した。

 消費者インフレ率については、来年に3%を超えると予想し、利上げは正しい判断だとした。

 中銀の来年のインフレ目標は2─4%で、3%はその中間値に当たる。

 総裁は、これまで伸び悩んでいた住宅ローンが6月に急増したとも指摘。

 世界経済については拡大が続くと予想したうえで、欧州債務危機が大きなリスクであり、金融市場が再び混乱する可能性があるとの認識も示した。

 総裁は、韓国経済は回復期にあるが、本格回復の段階ではないと指摘。「われわれは(きょうの会合で)政策金利を25bp引き上げたが、緩和的金融政策を今後も維持するつもりだ」と語った。

 新韓投資のエコノミスト、Lee Sung-kwon氏は「利上げ後も政策金利は依然として非常に低く、引き締めペースは極めて緩やかであるため、景気の支えとなる。市場への利上げの影響はネガティブとはならないだろう」と指摘した。

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